オーナメントづくり、いろいろな素材で

先週からオーナメントづくりの体験を店内でやっています。前回1回目は、特徴のある紙を組み合わせて作りました。昨日の2回目はステッチカードに刺繍をしました。次回はY字リリアンを使います。

突然思いついて企画したオーナメントづくりですが、いざ始めようとすると担当スタッフさんとけっこう悩みました。今回のワークを企画するときにこだわりたいことがありました。

店内ではいろいろな手仕事道具や素材をご紹介しています。でもそれらを活かすご提案の機会がなかなかありませんでした。道具や素材は何か新しいものを生み出す材料です。自分の手によって新しい何かに変わることを体験していただけたらなと思いました。ほぼ既製品と言えるものに色や絵だけをつけるのは、楽しいけれど目指していることとは違うね、ということで、考えをやり取りしながら悩みました。
かわいらしく仕上げたいけれど、そういうものは工程が凝っていることが多くて、営業中のシンプルなワーク体制には適していません。最上級の素材をふんだんに使えばそれだけで素敵な作品になりますが、それも適していません。決めた予算内で、自分にとっての新しい素材や道具、技術に出会い、なお一定の時間内に大切にしたくなるような何かができあがる、それってどうしたら良いだろうね、といろいろ試作して今回に至りました。

デザインは絞ったので、できあがりを並べてぱっと見れば色の違いくらいしかないのですが、そこまでのストーリーは仕上げた本人にはわかるそれぞれの大きな違いがあります。はじめはわけがわからなくて、失敗しては解いたりと切なくなります。進めていくと「あ、こういうことね」とわかってきて、あとは手がどんどん動いて仕上がりが待ちきれなくなります。次はもっともっと要領よく上手に仕上げられるようになるでしょう。なんでも最初は大変。楽器でも山登りでも。そこを乗り越えて、楽しい〜と思い始める体験を重ねていただけると嬉しいです。

また今後もそういう場を考えていけたらいいな、と思っています。