おもちゃの量

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子どもが遊ぶ光景のひとつに、目についたおもちゃを全部出してきて遊ぶ様子があります。一つ出して遊びだし、すぐに他のものも出してきて前のものと一緒に遊ぶ、また次に…と、いろんなおもちゃがどんどん混ざり合っていきます。
その現象については、遊びが発展しているときと、混乱しているときと、両方のケースが考えられます。

おもちゃ遊び(遊びを誘導してくれるような仕掛けたくさんのものではなく、遊ぶ人に遊びを問うようなおもちゃのことですね)も、大人の自分に当てはめても思い当たると思うのですが、なかなかの修行(?)が必要です。ポンと目の前に出されて、その時からすぐに使いこなせるとは限りません。遊ぶ力が育っていないとどうして良いかわからないものです。

赤ちゃんは、どうして良いかわからないからまず口に入れてみたりします。大きくなるとむやみに入れなくなるのは頭で判断できるようになるからです。

少し大きくなってはじめておもちゃに出会うと、どうして良いかわからないからまず全部出してくるというようなことがあります。ひとつに集中する前に、これはなんだろう?とひとつひとつ確かめたくなるのですね。これが、おもちゃがたくさんあって混乱しているときです。子どもはどんなものでも上手に組み合わせて遊んでいる、ように見えるかもしれませんが、よく見るとそうではなさそうなことがわかってきます。

赤ちゃんであっても、大きくなってからであっても、遊びを育てるところから始めたいと思います。どの年齢がスタートでも、先生なりご両親なり最初は大人が少量のおもちゃでゆっくり付き合うところからですね。子どもの遊びを見て、大人が受けてまた子どもに返す、そのやりとりで子どもの(大人も)遊ぶ力は育っていきます。大きくなるほど勝手に遊んでくれるので任せがちですが、せっかくおもちゃと出会ったのに混乱したままではもったいないかな。

遊びが育ってくると、目の前にある少しのおもちゃにもう少し何か足したらもっとおもしろくなるね、ということが見えてくると思います。その時が発展の入り口です。いろんなおもちゃを使いこなし、ダイナミックな遊びを展開することができるようになってきます。

店内は、たくさんの方にいろんなおもちゃをご覧いただくため、一度に多くのものを展示しています。発展も見られますが混乱も生じる環境になってしまいます。それぞれのおもちゃを検証していただくことはできますが、遊び全体をサポートし、育てていくのに最適な環境とはなっていません。やはりひとりひとりに合わせた園やご家庭での工夫が必要となってきます。なかなか大変ですが、それで育つ子どもの姿は頼もしいものです。

遊びとともに生きる力が育つようなご提案を続けていくことができるよう、私も日々修行です。ぜひ、ご一緒に考えていきましょう。

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