教育改革

我が家の子どもたちが受験期に入っているので関する情報は現実味があります。子どもたちの年代的に、近い将来関係があるのは、センター試験の廃止と新テストの実施です。新テストについては狙いはまとまってきているのでしょうが、具体的な方法についてはまだまだ検討が必要な様子です。それでも記事を拾い読みしているうちにぼんやり感じ始めたこと。これは、高大接続改革実行プランとはいえ、大学→高校だけの問題ではないのでしょう、ということです。

センター試験で問うていた知識の量を、知識の活用を狙って問うものとする…高校の授業のあり方が変わるだろう、と言われています。当然中学校も変えないといけなくなるし、それならば小学校も、そして原点となる幼児教育にも目指す像を見据えた教育が求められるようになるのではないかと思っています。
新テストで試されるのは「思考力」「判断力」「表現力」とのことです。求める素養は「主体性」「コミュニケーション能力」「実行力」「チームワーク・協調性」「問題解決能力」「創造力」なのだそうです。

これは…
原点となる幼児期から主体的な活動を目指していかないと。受け身であることに慣らされて育ち、ある日急にアクティブに学びましょう!と言われても子どもたちどうして良いかわかるかしら?と思います。今言われている改革は大学教育を起点としているようですが、本当は幼児期から積み上げて、大学教育をひとまず教育の終点と考えるべきでは?逆方向なんじゃないかと感じています。

おもちゃコーディネーター養成講座を受講いただいた際、講座の中でピラミッドメソッドにも触れていただきましたね。幼児期の自主的な活動から積み上げていくメソッドでした。ピラミッドの頂点がちょうど大学で学ぶ頃に来ていたような気がします。発達は、乳児から始まり青年へと向かうのですから、求める育ちは乳幼児期から先へと繋がるものであって欲しいと思います。

で、新テストが試そうとしている、そして求めている素養に戻ると、それらは具体的な体験からしか得られないものであることがわかります。実際に、改革後のカリキュラムには具体的活動がより多く導入されてくるでしょう。
乳幼児期の具体的な活動といったら、遊びになります。クルテクのおもちゃは、大人も「どうやって遊ぶの?」と考えてしまうものが多いですが、そうやって実際に手を動かして、考えて遊ぶことから育っていきます。今大切にしている遊びの形、遊びの道具が、この先の教育が求めるものにつながるものになってきたのでは!と期待しています。幼児教育を担う先生たちは大変ですがやりがいがありますね。店でも頑張る先生たちの勉強会を企画していきたいと思います。一人ひとりの主体的な遊びの保証から個人の幸せ、そしてその人達が構成する社会の幸せへと続く取り組みを真剣に考えていきたいです。