保育study:分科会A

保育study2日目はそれぞれお選び頂いた分科会です。分科会は午前にABCからひとつ、午後にもABCからひとつ、全部で6つの講座から2つ受講していただきます。
分科会Aの講師は相沢康夫さん。A午前はごっこ遊び、A午後は構成遊びの講座です。

相沢さんの講座は貴重な機会です。これまで、園内研修でお話されることはあっても、オープンな講座で講師を受け持たれることはあまりなかったのではないかと思います。昨年、新潟の保育園での園内研修に同席させていただいた時に講義が始まって5分で、これはもっとたくさんの人に聞いていただきたいお話しだ!と思ったのが元々この企画の動機だったくらいですから、今回引き受けてくださったことは私にとってはとても大きなことです。

相沢さんは、日本中の保育園の遊ぶ環境づくりに深く関わってこられました。それらは、1日目全体会の講師を務めてくださる龍雲寺学園(見学1年待ちです)をはじめ、全国から見学者が訪れる保育の先端を行く園ばかりです。その園を作ってきた園長先生方、それから研究者である大学の先生方からの情報が相沢さんのところに集まっているのですから、引き出しの多さは随一です。今回はその豊富な引き出しの中から、『ごっこ遊び』と『構成遊び』についてお話しを頂きます。

『ごっこ遊び』は単にいつものおままごとで済むのではなく、子どもが身の回りのことを模倣によって学ぶ課程を知ります。子どもは大人と全く同じことはできません。しかし、ごっこ遊びの中で真似て、なりきることで社会の一員としての役割を身につけていきます。そのことは大人が把握していることであって、子どもそのものは楽しく遊んでいます。その、豊かなごっこ遊びのための大人の役割とは何か?知っていると子どものごっこ遊びがグンと変わり、継続し、発展します。保育者自身が、明日の展開が楽しみで仕方なくなります。

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『構成遊び』は、聞きなれないかもしれませんが、主に手先を使う遊びです。積み木やモザイク、ブロック、マグネットなど、それ一つだけではパーツでしかないのですが、組み合わせることによって絵ができ、世界ができ、物語ができる、そんな構成遊びは、子どもが自分と向き合う機会となり、それによって内面がのびのびと表に出てくるきっかけになります。同時に、手先の巧緻性の発達も促します。ぜひ保育に積極的に取り入れて欲しい遊びの一つです。

そんなことを1日を通して楽しく(相沢さんはトークも軽快です♪)学びます。午前午後通して分科会Aで遊びを学ぶも良し、どちらかより関心の高い方を受講し、もう一つは別に関心を持っていることを幅広く学ぶも良し、選ぶ楽しみ、迷う楽しみがあるかもしれませんね。分科会Aのご案内でした。