日本人的

コピー商品の問題について、いくつかの意見を読み、思いました。
おもちゃでも、コピー商品はしょっちゅう問題になります。技術や発想を大切にし、守る国民性と、良い物を真似てどこが悪いのかと思う国民性があるように思います。日本は概ね前者でしょう。しかしこれは価値観の違いなのでどちらが正しいと言い争っても答えの出るものではないです。

職人、マイスター、マエストロ。敬意を払う国民性は意外に多くないようです。日本、ドイツ、イタリア、そのあたりくらいの様子。他の国はよくわからないけど、日本人はとにかく礼儀正しいと思う。相手をよく思いやると思います。身近でおもちゃ職人(作家)が新しいおもちゃを生み出す様子を見ることがありますが、とっても苦労しています。それを見れば、その苦労の末に出来上がったものの良い所だけあとから使っちゃうのは失礼だと思うし、その努力に対して正当な対価が必要だと感じます。同様に考えるおもちゃ店やお客さまは多いと思います。良い木のおもちゃが日本で高く支持されるのは、別に日本がお金持ちだからとか森林国で木が好きだからとかいう理由にかぎらず、礼儀正しい国民性によるものも大きいだろうと思うのです。

で、結局のところ日本人が守っていかなくてはいけないのはこの礼儀だと思うんです。そこに価値を感じない国からしたらつけこみどころだったり愚かなこだわりだったりするかもしれません。でも、これを失ったら日本人にあまり残るものはないのでは、と。おもちゃを選ぶことに妥協しないこと、その良さをお伝えしてわかっていただくこと、それを信条の一つとして仕事を続けることだって、日本の礼儀を守ることの一端、なーんて、考えてみたのでした。

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