原点、帽子取りゲーム・コピットゲーム

私がボードゲームが好きなのは、子どもの頃家にあったゲームでお正月に家族で遊んだ思い出がとても楽しいものだったからなのですが、お客さまとお話をしていると、「うちもそうでした!」と盛り上がることがあります。当時は今のようにたくさんのゲームの種類があったわけではなくて、割とみんな同じもので遊んでいたようです。


そのナンバーワンは

コピットゲーム(帽子取りゲーム)

サイコロの目の数だけ自分の色の帽子を動かし、他の帽子のいるコマに着いたらその帽子の上に自分の帽子をかぶせて陣地に持ち帰ることができます。その途中に他の帽子を上にかぶせられたらその帽子に全部持っていかれてしまいます。たくさんの帽子を集めるゲームです。

今は、ボードゲームのシステムもデザインもかなり豊富な中で、帽子取りゲームは地味な存在です。でも、ゲームと言えば将棋やオセロが主流の頃に、初めて出会ったドイツゲームに、

と衝撃だったのだと思います。大人が(私の親世代ですね)楽しいと思って何度も相手をしてくれたことが、子ども心にも印象深かったのでしょうね。

1927年からのロングセラーのゲームです。今年で95年。箱のデザインはクラシックな方だと思うのですが、それでも「今はこんなににぎやかなイラストなんですね」と言われます。なんだかんだと、良いゲームです。ロングセラーはその証かな。

あとは、

ダイヤモンドゲーム

自分のコマをいちはやく対面に全部移動させるゲーム。
遊んでいたのは木製の立派なものではなくて、青いマグネットボードに3色のコマを使ったデザインでした。木製の6人で遊べるタイプは店内にあります。

花札など、麻雀も

定番ゲームもよく遊びました。百人一首やトランプ、株札。
こちらはかわいいムーミンデザインの花札です。遊びやすさよりデザインを楽しむ感じ。一見普通の花札なのですが、1枚1枚よく見るとくすっと笑いが出てきます。店内にあります。

昭和のゲーム話のきっかけは、新潟日報朝刊に掲載していただいた店の紹介記事です。ご覧いただいて、初めて店を知ってくださったお客さまに、懐かしんでいただいております。