保育の本・これからの保育シリーズを読み返して

これからの保育シリーズを読み返していました。このシリーズは、わかりやすく大切なことが書かれていると思うのでおすすめしたいですが、先生と子どもたちだけでなく、人と人の、どの関係においても大切なことだろうなと、読みながら思います。

アメリカでの保育経験やドイツの幼稚園の見学をさせていただいて印象付けられたのは、相手は子どもという特殊な存在であるとともに、人として尊重する対象であるという意識です。大人と子どもが対等かというとそれとは少し違う。教えたりコントロールはちゃんとします。でも大人が自分の思いに子どもを引っ張っていくような感じがあまりなかった。印象に残ったということは何か違いを感じたということですが、こういった言葉では表せない感覚的なところが保育にはたくさんあります。

私は今保育の現場にいるわけではなく、今の保育事情のことは身を以てはわかりませんし、偉そうなことは何も言えません。研修を受けたり本を読んでも、お預かりしている目の前の子どもさんと向き合って何かを感じ取っているわけではないですが、書籍を通して、今保育が向かおうとしているのは、私が感じた「子どもを人として尊重する」方向であるように理解しています。

「育って欲しい」であって「育てるべき」ではないことに注目したいと思います。

10の姿で保育の質を高める本

温かく丁寧な言葉で綴られる10の姿の解説は、きっと理解と元気と希望を与えてくれると思います。