10年目に感じていること

スタートはおもコー

店として、保育に関連した講座を始めたのが2013年でした。おもちゃコーディネータ養成講座を新潟で開催しました。これは、自分がおもちゃコーディネーターに認定されてすぐのこと。これからの保育現場に必要になる内容だと思いました。新潟で開催されて、新潟の先生方がたくさん受講してくださったら保育になにか変化がもたらされるかもしれないと感じたことがきっかけです。

変化の一歩

ありがたいことに、受講を希望される方が集まってくださり、無事はじめておもちゃコーディネーター養成講座が新潟で開催されました。そして、それから確実に変化を感じました。地域において指導的立場にある先生方が受講してくださったことで、そのエリアでの研修に内容を活かしてくださり、遊びのための環境づくりやおもちゃを揃えていくということが始まりました。

研修を重ねる

翌年の2014年、そして2015年、2016年と、続けて4回おもちゃコーディネーター養成講座を開催しました。その学びは少しずつ現場に取り入れられ、いろんな園さんにおもちゃがそろっていきました。環境づくりや日課の考え方の変化もお話をお聞きするようになってきました。

2017年は独自に「クルテク保育study」を開催しました。

その年「今は待機児童もいるかもしれない。でも、これからは選ばれる園にならなくては、園が生き残れなくなる。7年後に逆転してそうなり始めるだろう。そのために今から学ぼう。行動しよう。」そうお聞きしました。

2018年、2019年と保育studyを3年続けました。毎回深い学びがあり、お話してくださった講師の先生、集まってくださった園の先生方には感謝の思いでいっぱいです。

2020年はコロナ禍に、研修は中止しました。保育現場は感染対策に追われ、木のおもちゃは消毒液で変化。接触の制限、行事の中止、本当に大変だったことと思います。予想しなかった方向にいろんな変化が加速しました。

2021年、保育studyは初のオンラインで開催しました。オンラインのメリットを十分活かすことができてありがたかったです。

2022年の今年、研修を始めてから10年めになりました。今年はまた最初の年と同じ、おもちゃコーディネーター養成講座をお願いしました。2017年に予告があった「選ばれる園にならなくては」ということ、このことは、それから5年後の今リアルに感じています。

選ばれる園

どんな園にお子さんをお願いしたいのでしょう。お一人お一人、ニーズは違うことと思います。ただ、具体的な保育内容は同じではなくても、子どもさんが幸せに過ごし、健やかに育ってほしいという思いは共通しています。子どもだけでなく先生たちもみんな、園での毎日が幸せで楽しいことが願いの原点にされていると思います。

そのための学びのひとつの機会としての期待を、おもちゃコーディネーター養成講座に寄せていただいているのを、10年目に感じています。1年目と同じではない感触。これは希望につながる、とてもありがたいことです。ありがとうございます。

もう研修を企画して10年になることにびっくりしています。最初の頃受講してくださった先生方がじわじわと園内で広めてくださり、理解を得られているご様子もお聞きするようになってきました。思いを同じくする人が増えるのは嬉しいです。木のおもちゃファンも増えてくださって、さすが素敵なおもちゃの力は大きい。

6年ぶりのこの講座は、内容もまたグッとグレードアップしていることと思います。私も2日間とても楽しみです。また新たな刺激を受けて次につなげていきたいと思います。