手作りおもちゃ、頑張りと疑問

シュライヒ ブラキオザウルス

予算がないからおもちゃ頑張ってつくります!という園の先生の様子を見て、張り切っているので否定はできないけれど疑問を感じるというお話をお聞きしました。

牛乳パックで作る椅子やおもちゃ、ペットボトルの利用など、一見廃材をうまく利用し、安く抑えているようにみえる。でも、なんだかんだと、布、ガムテープ、ポスカ、ボンド、100円均一のキラキラ素材などを合わせればそこそこの金額はかかる。その割にでき上がったものが見た目にもチープで美的な面では全く追いつかない。耐久性も低く、すぐに使えなくなるかボロボロの状態で使い続けてなおさら見た目が悪い。安全面でも適しているとはいえない。そのために割く時間を思えば全く安くない。安くないのに役に立たない、そんなものが溢れていないか?ということ。

あちこちにこういったものが溢れていると私も感じています。そして、それは良しとされているように感じています。リサイクルや奉仕の精神をそこに見るからであろうなあと思います。

でも、それよりは、限られた予算で美しく機能的で長持ちする市販品を少しずつ揃え、スタッフさんは子どもが遊びやすい環境を作ったり、勉強したり、一人ひとりに合わせたカリキュラムづくりなどに時間を割いてほしいなあと思います。手作りなら、きちんとした素材を使って、丁寧に美しく作った長く使えるもののために時間をとっていただきたいなあ、と感じているのでした。

良いおもちゃを揃えてある場所には、良い手作り品も一緒においてあることが多いですよ。何を子どもに与えたいかという意識の問題だろうな、と思っています。