大人が遊んでくれた思い出

北欧のオープンカー

私が店で扱っているようなゲームが好きになったのは、子どもの頃のお正月に、親がゲームの相手をしてくれたことが嬉しく、楽しかったことが原点となっていると思います。
両親とも働いており、いつも忙しがっていたのですが、お正月はのんびりとゲームの相手をしてくれました。父親は麻雀や株札。母親は花札、それから帽子取りゲームとダイヤモンドゲーム、かるた、百人一首でした。母親も子どもの頃から自分の父親が麻雀を楽しむのをその膝でワクワクして見ていたそうです。ゲームがおもしろそうということの他に、大人は仕事をしているものという印象が強いので、ゲームで遊んでいる時に別の顔を見せることが新鮮だったのだろうなと、今思います。
子どもは、大人が遊んでくれると嬉しいものなんですよね。それから、一目置いている大人の中に自分たちと同じ子どもの部分を見つけた時に、グッと仲間意識が高まって親近感を持つ。まあ、今よりも、大人の権威というものがしっかりしていたということはあるかと思いますが。ゲームはその媒介になりやすいのかもしれません。

現代、ゲームの主流がゲーム機であることは間違いありません。お正月に家族親戚が集まった時、大人は食べながら飲みながら歓談し、久しぶりに集まった子どもたちはゲーム機で盛り上がるという光景が、今のよくあるものなのだと思います。どちらもご機嫌で、何よりなのです。
が、私は今の子どもたちから、お正月に大人がゲームの相手をしてくれたという思い出がなくなるのは寂しいのですよ。とりあえずきちんと相手をしてくれるなら、ゲーム機だっていいけれど、アナログゲームのほうが、おもしろい大人としての印象を子どもに残す気がします。

今年のお正月は過ぎましたが、土曜日の夜は、とか連休なら、とかきっかけはそれぞれで、時々大人と子どもがゲームで遊ぶ機会を持っていただけると嬉しいなと考えています。