この頃の光景

はじめは、特に気に留めませんでした。
何回か同じ光景を見て、あ、そうなんだね、と思ったこと。
それから、今年に限ったことではなく、そういえば毎年クリスマス頃から3月にかけては、そんなことあったなあ、と思い返すこと。

この時期、年長さん、揺れてますね。
表立ってそうは見えなくても、卒園から入学ということに対して、大小にかかわらず、不安や緊張があるのかな。
店内で少し遊んでいるうちに、緊張がふっと緩むのか、それとも何がきっかけか、正確にはわからないのですが、なんだか蓋を開けたように思いが溢れて、それが「買って!買ってくれるまで帰らない」という表現方法で爆発しているみたいです。誰もがそう、ほんとに、みんなです。で、普段はそんなことはないと思います。どうしちゃったの?!ってお家の方も驚き戸惑います。

さすがにエネルギーありますから、店内で落ち着くまでには、なかなかならないようです。でも多分、お子さんが主張したいことの本音は、それを買って欲しいというより、別のところにあるんだと思います。お家の方たちも、わかってらっしゃると思います。なので、買うことで解決とはされないのも、皆さんご一緒です。

私も何が正解かはわからないです、が、店に迷惑が…というこについては大丈夫ですので、お気になさらずに、体当たりで受け止めてあげてください。その後のことは私にはわからないのですが、きっと時間が経つとスッキリしているのではないかなと思っているんです。次に来てくださった時は、ぐっと大人びています。幼児時代へのお別れの儀式なのかしら、と思ってしまうほどです。

私は、自分のその頃の子育てに「ああそういえばそんなこともあったけど、忘れちゃったわ」と言う先輩母さんが、どうしてこんな事件を忘れるのか信じられなかったけど、今わかります。いろんなことがあって、子どもって育っていくのでしょうね。けっこう忘れちゃうけど。