『きんとうん』という遊びとおもちゃ情報誌がありました。手作りのこの冊子は、長年いろいろな遊び人の寄稿により続いていましたが、今年幕を閉じました。
書き手のお一人、相沢康夫さんにお声かけいただき、きんとうん感謝祭に行ってきました。
私は、イベント参加は苦手な方ですが、身を委ねた今日、心から楽しかったです。それはどうしてだったのか考えています。
感謝祭では、いろいろなプログラムが用意されていたのですが、みなさんが言葉が穏やかで、ゆっくりで丁寧でした。しみ込むように声が耳に届き、夢中になりました。優しくしてもらったような暖かい心持ちになりました。
何よりほんとに達者なのです何もかも。その道で長年人に接してきて、サラッとしてるけど実はすごいスキル。無理や気負いが一切見えなくて、それがどんなに安心して楽しめるか、よくわかりました。
シャカシャカ勢いある短い刺激の繰り返しに慣れている日常が、遠い国のできごとみたいな錯覚をしてしまう、副交感神経優位の会でした。そして私には大きな学びの機会でした。
急でしたが、スタッフさんたちも快く送りだしてくれて、行って本当に良かったです。
ゆるーい抽選会があって、紙袋いっぱいのおみやげを持ち帰りました。
今は、この心地よさをクルテクで再現したいな〜と考えています。自分がおもしろかったことを共有したい思いが店の始まりでした。
きんとうん感謝祭は私にとって学びでした。
会場で見たり遊んだり作ったおもちゃは、私が普段扱う『美しいヨーロッパの木製おもちゃ』ではなくて、アイデアに支えられた手作りのものが中心。それらが相反するものではなくて連続性を感じました。
ヨーロッパの素敵なおもちゃたち、使いこなせているでしょうか。
値上げや廃盤など、煽られるように選択を迫られる機会も増えていると感じています。
遊び方がわかりません、とご相談をお受けすることはよくあります。例をいくつかご案内することはできます。でも、その再現だけでは、おもしろさの探求と発展に限界を感じていました。
パズル名人・平野良明さんの紙製手作りパズル(問題を解く)に真剣に取り組みました。頭を使いました。
お手玉遊びに夢中になりました。元バレー部キャプテン、玉をキャッチするのは燃えましたね〜
紙と鉛筆だけのゲームには笑いました。会場にいらしたみなさんのおかげです。人と遊ぶ楽しさを味わったのは実は久しぶりです。
心地よい雰囲気の中で、頭と体をつかい、声を発し、つながりを感じながら、自らの選択で楽しいこと、おもしろいことを積み重ねることが、遊び心の根っこになるのかなと思いました。その場をつくることができる『人』ってどんな方たちだろうということも考えていました。
このような、遊びの基礎体力作りから、木製の美しいおもちゃへ橋をかけることが、今仕事として大切なのではないかなと。
美しいヨーロッパの木製おもちゃたちのことも変わらずお伝えしていきたい。
ここに、旅で知ったヨーロッパの心地よさをかけあわせて、クルテクらしい、遊びとおもちゃの専門店としてありたいな、と思ったことが学びでした。






