クルテク保育STUDY 2017 開催しました

9月17日〜18日の2日間に渡り『クルテク保育STUDY 2017』を開催いたしました。心配されていた台風の影響はほぼなく、無事に全プログラムを終了できましたことに厚く感謝いたします。

17日『全体会』
松井るり子先生のお話から始まりました。
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たくさんの絵本を画面に写しながら、子どもの気持ち、受け止め方、大人の気持ち、メッセージなどを見つけていきました。絵本の中にはたくさんのものが隠されていました。それらを探しに行くうちに、子どもの心の中を丁寧に見取り、理解していくことがわかってきました。
柔らかな声、和やかな表情、穏やかな語りがこんなにも心地よいことを知りました。意識してもなかなかできるものではないものを自然に備えていらっしゃる松井るり子さんは、本当に素敵な方でした。交えてくださったわらべうたや折り紙もとても楽しいものでした。暖かく優しく楽しいことをたくさん教えていただきました。

お昼をはさみ、
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午後は木村先生のお話です。
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保育の最先端を学びました。保育は社会の中で重要な役割をもつものであること、今どういう位置にあるかということ、プロフェッショナルとしての保育者の誇りを知りました。スピード感のある講義で、圧倒的な情報量だったと思います。でもまだまだ、木村先生がお伝えしたいことのほんの一部だったでしょう。力みなぎるお話しでした。緊迫感もありましたが、やはり最後はとことん子ども理解に努める視線でした。見逃さないという関わり方を知りました。これが子どもの幸せな育ちにつながることがとてもわかりやすく心に落ちました。

ここまでですでに相当に濃厚で、相沢さんは『頭の休憩』の意味を込めてとても楽しい積み木ショーを見せてくださいました。なかなかそれまでの緊張が解けず、相沢さんもちょっと反応に戸惑った前半、そして後半ほぐれ始め、終わる頃には物足りない人続出。いつ見てもおもしろいですよね!
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また濃厚な時間に戻ります。県内の2園より保育の実践報告をしていただきました。
新通保育園さんと、出雲崎保育園さんです。
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なんだか、涙が出そうな気持ちになることが何度かありました。素晴らしい発表でした。普段からどれだけ多忙かを曲がりなりにも知るだけに、これだけの準備をされることには相当な労力をかけてくださったことを思い、そのような気持ちになりました。私は自分も元保育士として決して少数意見ではないと感じているのですが、保育士=子ども好き、はちょっと違います。もちろん嫌いだったらやめておいたほうが良いと思いますが、何が好きかというと『育つ姿』を見ることなのではないでしょうか。人生の中で独特の、成長という過程にいるのが子どもです。そこにおもしろさと責任感と使命感をもっているから志した人は少なくないと思います。ただ保護者にかわって子どもの面倒を見ている人ではないんです。そこにはプロの姿がありました。発表のあとに先生方の講評をいただき、それを以てはじめから終わりまで1日目のプログラムに一貫した筋が通りました。

スズキ食堂車さんのおやつをいただきながら、もう少しお話を聞いたりおしゃべりしたりの懇親会、そして1日目終了です。
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18日『分科会』
午前3つ、午後3つのコースに分かれました。
私は相沢先生の【遊び】の部屋でした。
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相沢先生は漫画家でもありますから、さらさらっととてもわかり易いイラストをその場で描きつつ、素材へのこだわりや知識という硬派な面と、正論に偏らないマインドという人間味あふれる面を織り交ぜながら、遊びに対する思いを伝えてくださいました。私、やっぱりおもちゃと遊びが好きです。

【ゲーム】【アート】とも楽しんでいただけた様子が伝わってきました。
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イケメン講師お二人、ま、それぞれということで。

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ドクターエウレカ
話題のナインタイルも好評。

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新発売のゴーゴージェラートをいち早く体験。

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ゲームはひしめき合って遊ぶのが楽しい♪

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トランスパレントはお星様だけじゃない、いろんな使い方がありますよ。
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誂えたような大きな窓があるお部屋でした。お天気もなんとかなって光を感じることができました。のんびりした風景。主要駅から15分離れるとまあ、新潟はこんなもんです。

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ミツロウクレヨンに熱を加えた表現。

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みつろうねんどの透明感を感じる。

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色が混じり合って何が見えてくる?

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正解は必要ない表現。評価の必要のない表現。

どのお部屋も充実していました。

お申込を開始してしばらくたくさんのお申込をいただき、それからあまり増えない時期が続きました。最初から赤字覚悟の企画でしたがいよいよ腹をくくった頃、新潟日報さんから取材を受け、丁寧な記事にしていただき、同時にFMでもフリーペーパでも取り上げていただき、前日の午後までお申込が続いて、100人を越えて開催することができました。その頃には数字のことは頭を離れ、なんだか遠くから自分を見ているような感覚になりました。運営では私が一番不手際が多かったです。私以外の実行スタッフの素晴らしい働きのお陰でなんとか最後までやり切れました。どんなモノかもわからない小さな店の主催者の依頼を引き受けて新潟に来てくださった全国レベルの先生方、お申込くださった方、1年かけて一緒に進めてくださった保育STUDYスタッフ、どこを向いても感謝しかありません。

来年も開催したいと思っています。保育はおもしろいです。保育者は素晴らしい仕事です。その保育者さんたちが楽しむ機会、学ぶ機会、新潟で持ち続けたいと思います。