SEIRYO 教育・保育 2018へ

2日間お休みをいただいて金沢へ行ってきました。
金沢星稜幼稚園の取り組みを講座という形で捉え直した『SEIRYO 教育・保育 2018』。真剣に、そして楽しく参加させていただきました。
この講座はキャリアアップを満たすものでもあり、2日間で15時間、朝から晩までたっぷりです。星稜幼稚園全職員の皆さんと講師の先生方と、全力投球の講座でした。私なりにしっかりと受け止めてきたつもりです。

今回の星稜さんの講座の芯にあったのは「発達を支える環境」ということでした。クルテク保育studyの今年のテーマでもあります。ほんとに、全て含めて環境作りはとても大切なことなんです。そう思って準備していたはずなのに、『その環境は小学校以降現代社会に至るまで受け皿がなく、適しているとは言えないのではないですか?』とか『何が良いか悪いかはそのコミュニティの性格によって違うのだからそちらに合わせていくべきでは?』という意見を客観的な立場の方からいただいたときにうまく説明できなくて、ブレて揺れてたことも、実は、あります。でもきっちりと「やっぱり大切」というところに戻ったこと、その理由も再確認できたことで、また準備に前向きになれたことが私にとって大きな成果でした。

1日目の園の視察とフィードバック、お部屋の担当の先生を交えたワーク、金沢星稜大学人間学部こども学科の先生方のパネルディスカッションに続き、2日目は髙山静子先生の講義がありました。保育者は専門職であることを繰り返し述べておられました。その通りですよね。ただし、専門職でなくてもできてしまうところがあるのも事実です。でも、保育は託児とは違うんですよね。指針がきちんとあります。意識を持って能動的に学ばないと、経験だけでは補えない部分だと思います。

髙山静子先生が受講者に最後に贈られたメッセージを掲載します。

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髙山先生のお話は、とてもわかりやすく、愛がこもっており、多くの先生がお聞きになることができればそれは心強いことだと思います。でも、髙山先生はお一人です。ますます研究を深めていただきたい願いもあります。
とてもわかりやすい書籍が出ており、その助けも得て、髙山先生からのメッセージを受け取った者が現場に伝えていく、そのことで伝える保育者の専門性がより高まることや現場に浸透していくことが大切なことなのだと感じました。クルテクでも書籍をご紹介していきたいと思います。

もうひとつ、ぜひ記しておきたいのが、30名を超える星稜幼稚園の保育者の皆さんが心を合わせ、顔を輝かせ、生き生きと保育をされていたということです。今、保育者という仕事のネガティブな側面がクローズアップされがちと感じていました。でも星稜幼稚園の皆さんは明るくて、かわいくてきれいで、おしゃれで元気で仲良くて、おもしろくて、これは子どもたちも楽しいだろうし親御さんも安心でしょう、と思いました。大変なことに挑戦することを自分の喜びに変えることができる希望のような何かが現場にあるんでしょうね。保育者を目指した方なら備わっているであろうそういった資質が生かされ発揮できることがみんなの幸せにつながるんだと思います。その気持ちよい場所作りに尽力されてきた園長先生、島田裕香子先生が、来月保育studyでお話しくださいます。誠実に準備してくださっています。ぜひこの機会をお見逃しなく、と思います。