節目、ひとつひとつ、くり返し

子育ての節目はそれぞれ。
幼稚園に入園するとき、小学生になるとき、義務教育が終わるとき、家を出て一人暮らしを始めるとき、成人したら…そんな折にステージが変わることを実感するのかもしれません。

自分にとってはこの4年が山場でした。4年前次男の高校入試、3年前長男の大学入試、2年前長男の大学入試再び、そして今年、次男の大学入試と三男の高校入試。4年間ずっと受験生を抱えている状況でした。

受験のことは本人任せ、親の出番はなし!という方もいらっしゃるでしょうし、私は子どもの受験で消耗するタイプだったので、それが4年間ずっと続くというのはかなりのストレスでした。
昨日三男の合格発表も終わり、長かった4年がようやく一段落しました。

長男に続き、次男も家を出ることになり、子育ての大きな節目だと感じています。
経済的にはまだ自立できていませんが、就学を機会に家を出ることを促してきました。そしてそれからは、この先一緒に暮らすことはなくなると思っています。公園に行ったり、キャンプしたり、山登りしたり、スキーしたり、ゲームしたり、いろいろ一緒に楽しんできたなあと思い返します。それができなくなると考えると、寂しい気もする。

親はいつまでも親で、一生子どものことは心配だと思うけど、重なっていた家族の人生をそれぞれのものに切り離すことは、子育てが始まったときから意識していました。そのときに、きっぱりと切り替えようとずっと思っていて、いざその時が次々と訪れて、スッと気持ちに落とし込めているように感じています。

楽しかったこともたくさんあったし、自分の欲求を抑えて子どもを優先してきたこともたくさんあります。
幸い仕事に恵まれてきましたし、許されるならまだやってみたいこともあります。一所懸命育てていた間は子育てに終盤が来ることを想像できませんでしたが、ちゃんとその日は来るのですね。だったら20年ちょっと、自分なりの全力でやってみて良かったなと思います。子どもがどう思っているかというと、自己満足でしかないのですが。

今、とても久しぶりに緊張が解けている感じです。家が静かになって寂しいと感じるより、この解放感を楽しみたいと思います。
小さいお子さん連れのお客さまとご一緒しながら、もう一度イチから子育てするのはゴメンですが、「今が一番いいのよ」と自分も言われてきた言葉はこういうときに出てしまうのかもな、とおかしくなります。

そんな節目の、この春です。