学童さんの遊び研修

数年前から、近郊の学童保育支援員さん向けの研修講師をお受けしています。テーマは学童保育での遊びです。
学童保育クラブは、園とも学校とも違う、ご家庭とも違う、独特の空間だと思います。
この数年でも、学童クラブの数はどんどん増えています。児童の数自体は減っていってるのだと思うけど。

自分の学童期は、親が働いていても自分たちで勝手に家に戻り、勝手に遊びに行くことに何も問題がなかったのですが、そういったことは難しくなってしまったのですね。今後いっそう学童クラブの役割が重要になっていくように思います。

学童期の室内遊びといえば、今のところボードゲームを中心にご紹介しています。
もちろん、構成遊びや手仕事なんかもおすすめしたいのですが、これらは家でも1人で遊べます。同年齢集団であることが生かされる場なので、友達同士でボードゲームで遊ぶ楽しさが伝われば、学童さんにいることはメリットになるのではないかと思いお伝えしています。

ゲーム選びは悩ましいところです。
ハードの面では、できれば低価格で、収納に場所を取らない小さいもの、を求められます。
その条件も踏まえつつ、私としては、何度遊んでも楽しいものを選ぶようにしています。いろんなゲームを扱っている立場で言うのもなんですが、中には1〜2回遊んだらかなり満足してしまうものも、あります。
何度遊んでも楽しいものは、やはりシステムが優れているんですよね。テーマやインパクトに重きをおいたものは、目を引きますが飽きられるのが早いものもあります。
飽きてくると、ルールが迷走し始めて、ゲームじゃなくてゲームを材料にふざけあっているのが楽しくなっちゃう。
だから、きっぱりその日の運任せか、遊ぶうちに上達するものを選ぶことが多いです。
だけど、ルールは単純な方がいい。時間も長期休みならともかく平常時はあまり長くかからないものがいい。

そこに欲をかいて、教育的意義も盛り込んでいきたい。定員も、2人専用よりは6人くらいまで一緒に遊べると良い。

さて、条件を満たしたゲームを、今度は一度に40人〜50人の先生方に、100分ほどでどうやってできるだけたくさんお伝えするか。多くのボードゲームにありがちなのは、いくらシステムを口頭で説明しても、ルール書を読み上げても、遊んでみないとわからないということ。実際に遊ぶのは必須。

そんなチャレンジをワンシーズンに数箇所で続けています。この夏休み前もゲームのコンテナを抱えてあちこち走ります。途中で声がかすれたり、人数が多いときだと説明が行き渡らなかったり、あろうことかルールをど忘れして間違えたりも、先日ありました💦一つ終わるたびに一人反省会です。次は選ぶゲームをちょっと変えたり、一度に遊ぶ人数を変えてみたり、説明の仕方、カードの下ごしらえを復習したり。

新潟の小学生がどの子もひとつくらいはボードゲームで遊んだ経験ができたら良いです。