食べ物のようにちょうど良いものを

子どもってどんどん大きくなります。
私も、子どもの衣類などは来年も着られるようにワンサイズ大きいもの買っていました。
おもちゃでも、同じように思われるのもよくわかります。来年も再来年も、長く遊べるものをというリクエストは多いです。

ところで、食事ってどうでしょう。【今】食べられるものをご用意されると思います。お粥しか食べられない時期に、来年ならちょうど良いごはんをあげてしまうことはないと思います。

おもちゃや遊びも同じではないかなと考えています。衣類は少々サイズに合っていなくても調整できます。でも、遊びは、ちょっと先取りが難しいことなのではないかと思うのです。
今夢中になっているおもちゃは、大人の目にはすぐに使わなくなるように見えるかもしれません。でも、流行の廃れや飽きではなく、たくさん遊んで成長して、次の、もっと自分の能力をたくさん使う遊びに関心が移ることは、嬉しいことだと思います。その積み重ねで、好奇心をもって集中して遊べるようになっていきます。今消化できるものが体を作って、どんどんしっかり食べられるようになっていくのと同じ。

1つのおもちゃでずっと長く遊ぶコツもあります。それは、大人が同じおもちゃで次々と仕掛けを変えていくこと!その時期にやりたい動きにおもちゃを合わせていく工夫。積木とか、プラステンとか、長く使える王道の良いおもちゃたちは、やはり最初は大人の働きかけが必須です。

いずれにしても【今】をよく見ることがポイントかなと思います。今ぴったりのおもちゃ、見つかると嬉しいです。