まずは遊びから

保育を変えていきたい。
子どもを主体とした、一人ひとりに寄り添った、子どもが中心の、非認知能力を育てる、そんなキーワードから探っていき、クルテクにたどり着いてくださる現場さんと一緒に考えさせていただいています。

ある現場の現状は?
子どもはひとまず遊べています。遊ぶものがあるお部屋は最初のステップをクリアされているかなと思います。
優れた遊び道具がそろっているほど、子どもは上手に集中して遊びます。

この先に「育つお手伝い」を見据えないといけない。子どもたちがよく遊んでいてくれるから目を離しても大丈夫、ではありません。子どもたちが遊びによってある程度安定しているから指示を与えやすい、ということでもないです。ご家庭でしたらこういうことはあると思います。大人には他の仕事もあるので。ですが、園の現場では、たしかにいろんなお仕事はありますが、子どもと関わることを一番の仕事にさせてもらえるといいなと思います。作成物や行事、書類、大人への対応などが負担で子どもと十分に関われないならそこは工夫したい。

遊びが軌道に乗ったら、そこから子どもたちを見ていきたい。遊んでいる子どもから気づくことはとてもたくさんあります。今何を考えているか、何ができるか、ここ数日何があったんだろう、お家でのこと、見えてきます。一人ひとり事情が違うことにも気づくはずです。そこから、一斉指示に疑問を感じるようになるかもしれません。お部屋の作り方に立ち止まるかもしれません。クラス全体が持つ意味も考え始めるでしょう。その子がその子らしい主体性を持って育つとはどういうことか、プロとしてそのステップに至るまでには年数もかかることと思います。でも、目指すところはそういうところだろうと思います。

クルテクは、まず遊ぶもの(良いおもちゃ)がそろっていなければ、どういったもので遊んだら良いかご提案させていただきます。
遊ぶものがある場所でしたら、そのおもちゃたちにはどういう意味があるかをまず大人に知っていただけるようお伝えしたいと思います。
それから、遊ぶ子どもたちからどう保育を進めていきたいか、環境づくりを含めた準備、実践、記録、考察、この繰り返しから探っていきます。

本を読んだり、見学したり、講座を受けたりするのはとても参考になります。
私自身は、自然の中に出かけてみてひらめきが生まれることがあります。まだ雪深い湯沢・魚沼方面のブナ林より。歩道を気にせずスノーシューで歩いて楽しかった!そんな中でまとめていった考えです。
言葉にまとめるために、これまでにお世話になった経験豊富な園長先生やおもちゃ屋仲間にも教えてもらいながら、関わらせていただいた保育現場のこれからを一緒に考え、楽しみ、子どもたちの成長に希望を持ちたいと思います、