ひとり遊びを考える

子どもにとっては、一人で遊ぶことも、子ども同士や、大人と一緒に遊ぶこともどれも大切です。一人で遊ぶことで、自分の好きなことを自分のペースで、思うように集中することができます。邪魔が入らず安心して遊び込めることで、満足感が高まり気持ちが落ち着きます。

子ども同士で遊ぶことで、お互いに影響を与え合います。社会において人と関わりますが、一人より一緒に遊んだほうが楽しいことはたくさんあり、そのような遊びを通して人との関わりの良さ、大変さも経験していくことができます。

大人と遊ぶことは、まだ発達の途中にいる子どもにとって、モデルであり、子どもでは整えられない環境を作ってもらえることです。一緒に時間を過ごす、おもちゃや遊び場を用意してもらう、わからないことを教えてもらう、認めてもらったりすることです。

一人で遊び込めるようになることは、好きなことを見つける、集中することができる、自分で探しに行くことができる、自分で課題を解決しようと思えるようになる、などといったことが育っています。それは、一人で時間を過ごせるようになることとはまた理解が異なりますね。一人で時間を過ごすためのコンテンツは、今豊富にあります。ゲームや動画など、0歳さんでもこれがあれば一人の時間を過ごせます。でも、それとはまた違う。

教えてもらう、つきあってもらう、励ましてもらう、認めてもらう、そういった関わりの中で自分の時間を持てるように育っていくのだと思います。大人が一緒に遊ぶことは、一人で遊べない子の相手をしなくてはいけないことではなく、一人で遊べるようになるためのガイドだと考えると、その時間にも目標が持てるようになるかもしれません。大人も忙しい上に夏休みですが、子どもを持って次の世代を育てるというのはそういうことなのだろうなと思います。そして、大人とは親御さんだけでなく、社会全体である必要があるとも思います。