まなざし、大人の感じる心

クルテク保育study2021は、「子どもが育つ、大人が育つ、園が育つ」をリレーでつないでひとつのテーマとしました。ひとつの園の実践を取り上げたのではなく、3つの園さんにお願いしました。規模や周囲の環境はそれぞれ違う園です。事前にあまり細かく打ち合わせることはなかったのですが、きっちりバトンが渡り、根底が同じであれば他が違っても一貫性が保たれることに感動していました。

『子どもが育つ』と『園が育つ』は、特に保育のお仕事をされている方には現場感があったかと思います。自分たちの園でもできることからやっていこうと職員の意欲が上がったというお声をたくさんいただき、主催側の大きな励みとなりました。2園さんとも、園を上げての努力の積み重ねなくしてはここに至ることはありません。それぞれ、10年単位で取り組んで来られたとのことです。だからすぐに同じことはできないかもしれません。でもそこに向かってみようとすることが第一歩だと思います。おうちの方にも、そのような努力に関心を持っていただけると、連携して育ち合えるのではないかと思います。

『大人が育つ』は、子育て中のおうちの方にも感じていただけることがたくさんあったように思います。子どもの行動をどう見るか、どう判断するか、大人の受け止め方の柔らかさが大人が育つこと、そしてそれが子どもの幸せにつながることが伝わりました。絵本を読んでもらうときに中断して関係のない発言をすること、お隣の子の絵をまねっこすること、意味のなさそうな行動を飽きず繰り返していること、そんな日常のありふれた場面を否定的に捉えるか、そこにある子どもの思いを汲み取り寄り添うか、そこが違いでしたね。難しそうだけど、心持ちひとつで意外とすぐにできるかもしれないですよ。

始まりに触れた思いは、みんなが幸せということ。終わりもみんなの幸せへの願いで閉じました。先々への思いを、たった今の幸せの積み重ねで見通していけたらと願います。子どもが毎日過ごすお家と園、それぞれがそこにいるみんなの幸せな場所でありますように。