立山雷鳥沢キャンプ場テント泊

どうして山に行こうと計画を立てると台風がやってくるのでしょう。確保したお休み、山に行くと決めていました。山計画はギリギリまで天気予報とにらめっこでした。

結局、行くつもりで準備していたお山は、台風の影響によりその日は入山できないことが前日に決定していました。計画を立て直し、改めて行くことにしたのは富山県の立山です。整備されたキャンプ場があるので、テント泊をすることにしました。

子どもの頃から泊りがけの山に連れられていて、準備として買い物にでかけ、山で食べるものを選んでいるとき本当にワクワクしました。今も山の楽しみのtop3の一つです。非日常の世界に行くので、食べるものも非日常。山の上で食べると、なんでもとてもおいしくなります。普段は食べないインスタント品を食べなくてはいけない正当な理由があることにちょっとテンションがあがる。

「一番好きな花は?」と聞かれたら、高山植物のイワギキョウと答えます。森林限界を越えた高山帯に咲く小さな紫の花。高い山に登った時に見ることができます。久しぶりに見ることができました。

立山は、2400m付近までは乗り物で上がることができ、山登りをされない方も乗り物で行けるところまでは軽装で入ります。その奥、テント場や頂上を目指す方向になると、山の格好をした人たちになります。

奥へ奥へ、山の人たちだけになり、テントを張って今夜の居住場所を確保しました。早い時間から夕食の支度を始め、午後8時にもなると完全に就寝体勢に入る山の夜。夜中にふと起きだせば、台風が去ったあとの満天の星空に恵まれ、眺めているうちに流れ星もひとつ見ました。

午前3時ころからは、山の人たちは動き始めます。私と同行者たちは、5時ころから動き始めましたが、遅い方です。

立山は、一番高いところは3000mを越えます。辺りは岩だらけになりますが、このような登山道は好きです。気をつけて歩きます。

これまでの山の中でもナンバーワンと言ってよい、全体がよく整備された山です。人気の高い山なので安心です。

実は、立山という名前の山はなくて、いくつものピークが連峰になっています。その中で一番高い場所、大汝山の頂上まで行ってきました。

乗り物で下まで降りなくてはいけないので、時計を気にしつつ山の時間の名残を惜しみます。

山から下りてしまえばもうあとは温泉に入り冷房の効いた部屋で涼んで、下界のできるだけ快適な日常に身を置くのみです。山の上なら我慢できることが、下りてくるとダメになってしまいます。

今回行けなかったお山は次の楽しみに。一つ登ると、またすぐ次に行きたくなってしまいます。