ウィンメルブックと出会う

店舗でお客さまとお話すること、それからdiaryやSNSを見てくださって、メッセージをいただきやり取りをすることもあります。ウィンメルブックは、遠くにお住まいの方からのご縁です。

ウィンメルブックのことをお話したいのです、とご連絡をいただき、Zoomでつないでお伺いしました。ヨーロッパでは一般的なウィンメルブック、説明するなら『字がなくて絵がごちゃごちゃしている絵本』といったところでしょうか。私が知るものはどれもしっかり厚手の大判で、子どもが何度も自分でページをめくり、見入る様子にも耐えられるハードな絵本です。

ヨーロッパで子育てをしていた時にウィンメルブックに出会い、心惹かれ、日本での普及を志したそうです。その背景には、スイスやドイツの教育方針がありました。自立と自己主張を小さな頃から根付かせていく。子どもたちが自信をもって生き生きと過ごす様子に感銘を受けたそうです。

クルテクで取り扱っているおもちゃとも共通点があると思いました。木のおもちゃは、字のない絵本と似ているところがある。こうしたらこうなるというマニュアルが基本ないです。だから「遊ばない」とか「遊び方がわからない」ってなりがちです。「どうやって遊ぶんですか?」はよくお受けするご質問です。苦手な方が多いかもしれません。

想像する時間、気づく時間、集中する時間、持続する時間は、ウィンメルブックの中でも育っていくように思います。早くから文字が読めるようになったら、かえってウィンメルブックに没頭する時間を意識すると良いかもしれませんね。