本のお引越し、思い込みを外していく

これまでの思い込みから解放されたことに気づいたときは、嬉しくてゾクゾクします。絵本や書籍は本棚に。その思い込みは自然すぎて、長年疑うことがなかった。

店内に新しく置きたいものがあるのですが、もうスペースがありません。部屋を眺めながら、可能性があるとしたら本棚だと思いました。絵本や本の扱いを諦めようかな、と本棚から取り出しました。そしたら、あ、本棚ではないところに置けそう、と思い当たりました。

のりものの絵本、動物の絵本、それぞれ、仲間のようなおもちゃが店内にあって、そのお隣はまだ空いています。おもちゃと一緒に並んでみることにしました。今は冬、季節の本を特集して、他に、手仕事、音、形、サイエンス、動物、のりもの、たべもの、生活、家庭、感情、などの本が、それぞれおもちゃの側にいます。なかなか居心地良さそうです。本を目に止めていただくことも増えました。

これはこうあるべき、これはこういうもの。そこから外れてみればより良くなることもありますが、きっかけが難しいのだと思いました。とりあえずで良いから、また元に戻すかもしれなくても良いから、一度動かしてみたのが良かったです。素晴らしいバーチャル空間でリアルなシュミレーションができるようになり、わざわざ重たいものをムダに動かしてみるような作業は非効率と言われるようになるかもしれません。空間が脳内で認識できない「やってみないとわからない」私のようなタイプは、考えて思いつかなかったら動いてみるのが良さそうです。そしてもしかしたら、頭で考えるだけでわかる人が見落としていたことが拾えることもあるかもしれません。