金沢旅行と石川県立図書館

家族の休みが合わせて石川県へ旅行に出かけました。石川県は私の出身地であり、親や兄弟に会いに行くこと、しばらくゆっくり石川に行っていなかったので最近のスポットを訪れたいこと、それから、1月1日の能登地震で、比較的被害が少なく、ある程度復興していた金沢市を見たかったこと。いろいろ行く理由があって、楽しみにしていました。

1日目は、いしかわ動物園へ行き、北陸新幹線が延伸して賑わいが生まれた小松駅を見て、ついでに北陸先端科学技術大学院大学を眺めてきました。

いしかわ動物園は、子どもたちが小さい頃に何度か行きましたが、今回は15年ぶりくらいだと思います。久しぶりの動物園は、動物が減っていて、ちょっと寂しい感じがしました。それでも、大人になっても何回も見ていても、生のゾウやライオンが目の前にいるというのはワクワクします。動物の大きさに圧倒されるし、動きに目が離せなくなります。

商業主義の動物園には賛同できないですが、動物園には、地球上で共生するための学びを人間側に与えてくれる役割を持っているものもあって、そういったものに小さい頃から触れられる環境は恵まれていると思います。

前回は、当時国内最長齢のカバのおばあちゃんがいて、超特大の置物のようにじっとしてたのが印象深いのですが、その後すぐに亡くなり、それからカバは入っていないようでした。

2日目はずっと雨。幸い、行きたかったのは石川県立図書館だったので、お天気の影響なくゆっくり楽しみました。

この図書館には圧倒されました。建築デザイン、蔵書量と展示方法、子どもたちの学びのための場所、ゆっくり過ごすための工夫など、見たことがない驚きでいっぱいが盛り込まれていました。図書館にある全ての書籍に興味を持てるわけではないのに、なぜか、普段あまり関心を持たない分野までおもしろそうに見えてしまう不思議。環境の作り方で、出会うものに広がりと深みが増すとは、なんと豊かなことでしょう。店に取り入れてみたい魅せ方もいろいろ、参考になりました。やっていきたい、だけで終わらず、ぜひ実行していこうと思います。

いろんなものを食べるわけですが、子どもの頃に育った味覚が体に染みているのか、これこれ、この味、と体は素直に喜んでいました。自分の町として暮らしていた場所を、長い年月が経ってお客さんとして訪れるのは、ちょっとだけ寂しさを含んだ、不思議な感情でした。今年は、もう何回か訪れたいなと思っています。能登にもまた、行ける日を待ちます。美しくて、おいしい場所です。