グリグリゴシゴシ手を動かす

asobinoカフェをご利用いただきました。つくるコース。水彩ステンシルと、イタリアントイを使ったフロッタージュです。

自分の手を動かす。水彩絵の具を溶くときはグリグリ、フロッタージュはゴシゴシ。グリグリとゴシゴシは手の動かし方が違う。今はどのように手を使う?

ステンシルは、縁のところを慎重に、ゆっくり、細かく。フロッタージュは勢いよく。動かし方だけではなく、スピードも自ずとコントロールされています。

水彩ステンシルは、絵の具が乾いたら型を外します。フロッタージュは、ゴシゴシしたものを切り抜いて画用紙に貼ります。ひとつの絵ができるまでに、いろんな技法がありますね。大人がいろんなやり方を知っていると、子どもの体験が豊かになります。

フロッタージュの作品が気に入ったようです。カフェで作ったものは紙袋に入れてお持ち帰りいただくのですが、自分の手で持っていきたいと。良かった、今日作ったものを好きになってくれて良かったです。始めはママがやったほうがきれいだし、安心だし、やって欲しい。でもだんだん自分の色、自分の形が愛しくなってきました。使っているうちに自分の作品に愛情が湧いてくるのが、ステンシルやイタリアントイなど、良い道具が持つ隠れた力です。

できあがって緊張解けて「おやつ食べたい」ですって。長い時間集中して、たくさんエネルギー使ってましたもんね。

どんな結果が出たかということより、結果が出るまでに何を経験し、気づかれたかを見取らせていただくよう心がけています。

終わったら教えて下さい、と声をかけておくと、「できた」と言ってくれます。自分で終わりを決めたお子さんは、ハレバレとお帰りになります。