思い込みと理由

よく歩くのに、靴がなかなか合わないので足を痛めます。これから旅を控えて、相当歩くことは予想できるので、しっかりフィッティングして靴を選んでもらいました。

サイズは22.5cmかなと思っていたら、21.7cmでした。かなり小さい。

幅は広いかと思っていたらEにちょっと足りなくて、むしろ狭い気味でした。浅い知識でいろいろ思い込んでいて、それでくつを選んでいたから合わなかったのでしょうね。

立って、どこに圧がかかりやすいか測って、特徴や弱点を出してもらって、用途に合う靴を選んでもらいました。最初に試したのは、えーなんか違う、と思いました。履いてみても違和感ありました。

おすすめを次々試していきました。2足目、3足目でだんだん気に入ってきて、あ、これこれと思いました。なのですが、だんだんといつものような感じがしてくる。つまりそこまでパーフェクトに合っているとは言えないのでしょう。シューフィッターの方は、私の好みも尊重してくれながらも、最初のおすすめポイントをちょこちょこ挟んでくれます。気になって、もう一度最初のを履いてみました。あれ、一周すると一番ぴったり来る。でもデザインがどうも。。。同じタイプの色違いをいくつか紹介していただき、まあこれならいいかな、と決めかけるのですが、でもどこかに妥協している自分を感じているのです。

もう一度、、とまた最初の靴に戻らせてもらいました。

なんか、ベストに思えてきました。自分からは絶対選ばないデザインでしたが、なんか意外といける気がしてきました。よく見るとかわいくなってきました。何より、ほんとにフィットが良い。

ここまでして、インソールもオリジナルですから、量販店で既製品を選ぶより金額はかかります。でも、まあいいや、決めました。

私も、自分の世界ではプロです。お客さまのニーズをお聞きして、最初にご提案させていただくものが一番のおすすめです。同じことだな、と思いました。あまりにも自分の好みと違うから、フィッターの方も適当に選んだのではないかと一瞬疑ったのですが、自分で選ぶものが正しくなかったからここに来てるわけで。

手を使わないで着脱できるものがいいとか、いろんなことを伝えて、その一つ一つに提案をいただきましたが、疲れずに痛めずに長距離歩くという目的のためには、締めるときには靴紐は締めるのが良いのです。紐靴にしました。身体のことですから、一番大切なのはラクとかかっこいいとかではなく、足にちゃんと合うかということ。でも、当然デザインもしっかり選ばれていて、履けば履くほどいいじゃないこれ、と愛着がわいてきています。

プロに最適なものを選んでもらう安心感と、それに伴う良い使い心地。私たちスタッフも、ご提案側として経験と学びをもっと積んでいかなくては、と思いました。

靴は、とっても良くて、脚の疲れが全然違います。