定刻より少し早くヘルシンキ国際空港に到着しました。航空会社の皆さまありがとうございました。ムーミン、またお会いしましたね。本国でしたね。
預けた荷物は最終目的地のコペンハーゲンで引き取るので、そのまま乗り継ぎの案内に従って進み、途中でパスポートコントロールがあり無事入国しました。日本のパスポートを持っていると、チェックがスピーディで簡易で、これはとても誇らしいことだと思います。信用があるということですものね。あとちょっとのことなんだろうと思うのだけど。暮らす人の疲弊と引き換えの信用ではなくて、日本人がもともと持ってる良いところを、もっと心地よく発揮することはできると思うのだけどなあ。
乗り継ぎのゲートは一番端。いつも飛行機に乗るときに思うのですけど、どうして私が乗る飛行機は搭乗口があんなに遠いのだろう。羽田でも10分くらい歩きましたし。その点、新潟空港はいいですね。搭乗口まであっという間です。
遠いですが人が少ないのでスムーズに、余裕を持ってゲートまで行けそうです。調子に乗って途中で開き始めたお店を覗いていたりして、結局ギリギリなのですが。グレードの低い席なので最後の方に搭乗するグループで、結果オーライです。コペンハーゲンまでの1時間半ほどのフライトもほとんど寝ていました。
コペンハーゲンに到着したのは朝の7時前です。時差があって1時間戻り、1日が1時間長くなりました。とにかく大きいスーツケースから自由になりたい。時間に余裕があるのでホテルまで預けに行くことにしました。コペンハーゲンは物価が高く、すぐ近くのスウェーデンまで移動するとホテル代が半額以下と教えていただき、コペンハーゲンに着いたばかりなのにスウェーデンのマルメに移動です。
切符を買う、乗る電車を把握する、乗り込むホームを確認する。車内では1回「次はどこそこ」とアナウンスする程度なのですが、聞き取れません。いくつめの駅かスマホを睨んでいると、何度か呼びかけられていたらしい「切符見せて」にようやく気づき、慌てて取り出します。改札はなくて、車内チェックです。
目的の駅で降りて、ホテルに荷物を預けて行動開始です。歩き出します。

自転車専用レーンがとても広く、ここは歩行者が立ち止まってはいけない場所です。自転車がビュンビュン飛ばしてます。いいですね。自転車推奨するならこれくらいのレーンが欲しい。新潟の西大通の自転車レーンは、あの幅、自転車1台分もない、無茶すぎです。
コペンハーゲン中央駅まで直通で行けるはずなのですが、その手前、空港までしか電車が動かないようです。空港で乗り換えるのかなと思ったら、本当にその先動いていないらしいです。調べて地下鉄に切り替えて、中央駅のひとつ先の駅になりますが、向かいました。直通で行きたかった人がみんな地下鉄に切り替えたので、デンマークとは思えない満員電車です。しかもエアコンがないからみなさん辛そうでした。
動揺したのでまずカフェで一息。

カルダモンロールとラテです。カルダモンはシナモンロールのシナモンが入っていない感じかと。きれいで香りが良くて、とてもおいしいです。香りに誘われ、ずっとミツバチが止まろうとします。払いながら食べます。途中でお皿だけ少し離れたところに置いてみました。ミツバチは、お皿の糖分をゆっくり楽しみ、私も落ち着いて食べられました。
酪農王国デンマーク。ラテももちろんおいしいです。牛乳臭さを感じないのはなぜでしょうね。
今日は、お店を回るつもりで事前チェックしていました。ちょうど開店の時間になり、おもちゃ屋さんや雑貨を中心に、歩きながら街や風景も自分にインプットしながら、じっくり品物を見ました。

大きなボードゲーム屋さんがあります。
ちょっと感じたのですけど、特にこちらの若者の一部(多分けっこうオタクと言われる趣味傾向)に、日本語がクールなデザインに映っているのではないかなと。私が北欧デザインステキと感じるのと同じノリで。日本語が入ったTシャツを着て歩く若者を見かけましたし、パッケージに日本語を使う、飲食店の看板に使うなど、ありました。ゲーム屋さんのレジの男の子も、私が日本人とわかると、独学中の日本語で話しかけてくれました。とってもお上手。英語も普通に使えるし、言語に対する脳の作りが違うのだろうか。
ゲーム、アニメ、キャラクター、マンガが、今、日本が海外に誇るものとして認知されているのでしょうかね。

本屋さんにもいくつか入りましたが、マンガやアニメでワンコーナできてました。
美術館のミュージアムショップもいくつか。今後取引させていただくデンマークのモビール会社の製品が多く展示されているとのことで、大きさや動き、質感を実際に見られて良かったです。
雨が降り出しました。けっこうな降りですが、傘を使う人の割合が少ないです。フード付きブルゾンとか、濡れても気にしない人も多いようです。濡れるのが気にならないマインドうらやましいかも。
今、デンマークは夏休みの時期とのこと。みんな出かけてしまっているよ、と聞きました。街は旅行者でいっぱいで、いろんな言葉が聞こえてきました。

オープンテラスで編み物しながらお茶しておしゃべりしていたのは地元の方々かなあ。大きいベビーカーを押していたご家族もこちらの人たちかもしれません。
子連れ旅行者もたくさん見かけました。ヨーロッパは3週間くらい夏休みを取る国が多いみたいで、旅行に出るのがスタンダードとのこと。どこの国の子たちかわからないですが、子どもは、日本の子とたいして変わらない。変なもの触りに行くし、兄弟でちょっかい出しあって転んだりとか、いらんことをたくさんしていますが、大人が違うかなと感じました。子どもの行動が周りの迷惑にならないようにと焦っている様子がない。ある程度放置。店のものを触るなどあれば、その場で静かに諭していて、それは子どもはちゃんと聞くのが不思議。大人が、子どものことを子ども扱いも大人扱いもしていない。子どもは王様でも家来でもない。この様子はなかなか、実際に見かけないとピンと来ないかもしれませんが、いつも深く印象に残る光景です。冷たいわけではないんです。むしろすぐにハグしたり、笑いかけたり、接触多めです。これ、日本でできるようにならないかなと思ってます。
スマホを見ている子どもは全く見かけませんでした。
歩きも2万歩を超えました。荷物も重いです。長旅のあと早朝からの行動だったので、早めに休む判断が必要。一人旅だと動きすぎてしまいます。気をつけて、早めにホテルに戻ることにします。
もう鉄道のトラブルは解消しているだろうと思ってコペンハーゲン中央駅に向かった私は思考が日本。まだ解決していなくて、駅員さんに聞いてみたら地下鉄に乗ってねーと。地下鉄駅は徒歩20分先。よく歩く方ですが、疲れたので戻ろうと思っていた状況で雨の中20分はさすがに。持てる情報をつなぎ合わせて、3回乗り換えるとマルメへたどり着くことがわかりました。幸い本数は多く、夕方には戻ることができました。
マルメの駅にはスーパーがあって、量り売りのサラダバーを発見。野菜を食べたくてしょうがなかったので、山盛りにして夕飯にしました。あと、スウェーデンではホットドッグがおにぎりと同等とのことで、コンビニで、できたてホットドッグと共に。駅のベンチで食べました。ちょっと日本だと恥ずかしいかなあ。誰も気にしてなかったし周りにもそんな人がたくさんいたので、普通の光景のようです。食べ終わったらすぐとなりにゴミ箱もありました。

ホテルに戻り、チェックインしてお茶サービスを部屋に持ち込み、シャワーして寝転んでホッとしました。
ホテルには浴槽も大浴場もないけれど、サウナがついているんですよね。気になりましたが今日のところはスルーして、荷物を整理して休みました。買ったものを無事に持ち帰るのがミッションです。