2日目のコペンハーゲン

今日は立ち止まりながらの1日にしようと思いました。写真をたくさん取ったり、周りをながめたり、考えることをしてみましょう。

朝は、2023年の学びの旅で訪れたヘルシンガーへもう一度行ってみようと思っていました。ヘルシンガー図書館と、カフェチャップリンへもう一度行きたいと思っていました。でも、コペンハーゲンのことをもう少し調べたところ、まだ十分ではなかったと思い直し、今日もコペンハーゲンに行くことに決めました。まずは運河クルーズに乗ってみることにして、観光料金と交通料金がセットになったコペンハーゲンカードを購入しました。

運河クルーズでは、コペンハーゲンを運河に沿ってぐるっと回り、海にも一旦出ます。ガイドさんがついて1時間のクルーズです。これ、良かったです。ガイドさんがいるといいですね。しかし、ほんと、駅でもこういうツアーでも、並んで待たせるということをしないです。乗る時になるとあちこちからワラワラ集まって、なんとなくの順で乗る。かき分ける人も怒る人もいないですけど。

名観光地、アンデルセンの人魚姫の像を、背中側から見ます。正面から見ている方々のことも一緒に見ます。

たくさんのものを見られて、説明を聞けて、とても良かったのですけど、ナイロンパーカーを羽織るのを面倒がったら冷えてしまって、少々体調がイマイチに。なにか食べたいけどピンとこないまま歩いていたら、『餃』というお店があり、多分これはアジア系。文字通り、餃子のお店のようです。メニューにクラシックヌードルというものがあったので、それを頼んでみました。いつもなら現地の食事ばかり続いても全然平気、むしろ好きなのですが。

ラーメンのトッピングが水餃子のスープでした。とてもおいしかった。たっぷりの青梗菜も嬉しかった。あっさりした温かいスープが染みました。

どうして東アジアの料理だと照明を赤くするんでしょうか。

ようやく落ち着いてきて、運河から見た風景を陸から実際に建物に入ったり、ゆっくり写真を撮りながら、コペンハーゲン巡りを続けました。途中で良いお店を見つけて、そんなこともあろうかと大きいサブバッグを折りたたんで持ってきていたのですが、出番です。

コペンハーゲンカードを、元を取るくらい使いたいなと思って、チボリ公園にも行きました。お花がいっぱい。人もいっぱい。写真をたくさん撮りました。

ハピネスミュージアムにも行きました。

ハピネスミュージアムは幸せ博物館。脳が幸せを感じるメカニズムや、幸福度のデータの展示などとともに、奥には付箋でびっしりの小さいお部屋があります。入館した人が、自分の幸せを付箋に書いて、壁に貼っていくのです。

読んでいくと、ほとんどの付箋に好きな人や家族、パートナーと一緒にいることが幸せ、と書いてありました。

北欧諸国は幸福度が高いとされていますが、それは、いいことがたくさんあるというよりは、嫌なことがあまりないということではないかと、この博物館でも指摘していました。なるほど。

政府に好き勝手されるのがいやだから民主主義を発達させ、冬はうつになっちゃうから家具や照明、手仕事を心地よいものにしてきた。

デザインと工芸品に幸福の追求あり、なのかなあと思いながらの街歩きでした。

ブラックダイヤモンドと呼ばれる王立図書館や、戦争ミュージアムなど、歩いている途中にあったものにもちょいちょい立ち寄りながら。

ヨーロッパに来ると、街に広告がないのよねと、いつも思います。ながーい地下鉄の通路にも、広場にも。

建物には窓が多いですね。スウェーデンの織りプロダクト『ヒルダヒルダ』に『窓』というデザインがあるくらいだから、窓にはこだわりがあるのでしょうか。

目黒美術館のネフさんの展示の中にあったキャプションをメモしてきました。

『子どもを商業主義に操られるような人間に育てない』

幸せの軸が違うと、デンマークのさやかさんに教えてもらった時は衝撃でした。日本の軸は『消費』と。

やっぱり、子どもの教育と、家族の健康と、自分の老後には安心が欲しいですねえ。それがあると軸が変わる気がします。景観にもつながる気がします。