ヘルシンキになじむまで

初日ヘルシンキ空港に降り立ち、一昨日夕方ヘルシンキに入り、その翌日はタリン往復し、何度もヘルシンキを踏んでいるのですが、ようやく本格的に街めぐりです。便利と言われている交通機関は、まだよく把握できていません。とにかくいろいろ動いてみましょう。丸2日+最終日も昼過ぎ頃まで時間があります。行きたいところの営業時間など調べ、作戦を立てました。

ヘルシンキを後半にしたのは週末の蚤の市を見てみたかったからです。まずは有名な市に向かいます。たくさんお店が出ていて、いろんなタイプが混ざっています。人気のある有名ブランドはひとまずおいといて、普通に使われていた良いものが良い状態で置かれていないか探しました。やはりおもちゃが気になります。

割合的に、ブスッとしたように見える店主さんが多いです。でも怒ってるわけじゃないらしいですよ。話してみるといろいろしゃべってくれたりします。

これだ!と思ったものは、かさばる大きさではありますが、重くないし割れない。持ち帰り方は後で考える。出会ったのだから決める。

このあと、きりんとワニがバッグからはみ出して歩いていたわけですが、この国のすごいところ、だれもぎょっと見とか二度見とかしない。他人のことを気にしないのだと思います。自分のためにやりたいことをやっている感じ。私、メイクよくわからなくて、普段からほぼしないのですが、こちらではファンデーションさえ塗らず、とても心地よく過ごしました。お化粧は、全くしていない人もいるし、メガネにまつ毛がこすれるくらいガッツリ盛ってる人もいるし、とにかく自由、多様。私にはラクな空気です。

蚤の市のあとは、別のマーケットに行きサーモンスープを食べてみたり、街を歩いて気になったお店をのぞいてみたり。

サーモンスープって、白いクリーム系がイメージでした。このお店のはトマト系でオレンジ色です。さっぱりしていてとってもおいしくて、自分の予想に反して完食。

有名なアカデミア書店は、素晴らしかったです。住みたいと表現する書店や図書館がありますが、ここもそうですね。アルテックやマリメッコ、ストックマンなど、中央駅前の有名どころをちょこちょこと。色使い、引き算の美、照明、ああ素晴らしい。

もうずっと屋台のベリーが気になり続けていて、一度は食べておこうとラズベリーを購入しました。日があたっていて温かいラズベリー。洗いもしないで、歩きながら食べる。そりゃおいしいです。自分の非日常が、土地を変えると日常なことをそろっとやってみる。抑圧からの解放みたいで気分が良いです。でも、アメリカやドイツの方が食べ歩きが盛んな印象。北欧は飲み物はよく手にしていますが、歩きながら食べるのは比較すると少ないほうかも。タブーではなさそうだけど。

やみくも、という言葉が似合う日でした。でも一日の終わり頃にはようやく街歩きを把握できました。

そろそろ帰国のための荷造りが気になります。購入した陶器や工芸品をどう無事に持ち帰るか。スーツケースの中で潰れないよう、まずはしっかりした箱に入れたい。ホームセンターに良いものが売っていないだろうかと探しますが、ないものです。日本のスーパーだと、段ボールをいただけたりします。見たところ、スニーカーの箱がいい感じです。店員さんが近くに来るのを待って、空箱をもらえないか頼んでみました。言葉は通じていたと思います。でも、私は今何を頼まれたのだ?と顔に出ています。買ったものをスーツケースの中で壊れないように持ち帰りたいから、と説明したら、あら、ならば、中身が入っていないの勝手に持っていって。レジで一言説明してね、と。ありがたい。レジでも、もう一度ポカンとされましたが、フタを開けて説明したら納得してくれました。隣のレジのお兄さんが、ほらこれも持っていきな、と3つめになる箱を渡してくれて、3つ持って帰るんかと思いましたが、必要になるかもしれないので、手持ちで3つ積んで電車に乗りました。これまた奇異な様子のはずですが、本当に誰も気にしない。もしや、見ちゃいけないものとして目をそらしているのかと思うほど。でも本当に気にしてないみたいです。

前半食べたくなったアジアの味はそれほど欲しなくなり、食事もなじみました。後半そろそろ日本食をとか、疲れてきました、というお話が多いのですが、私は後半のほうが調子が上がってきます。全て終わった後にがっつりダウンします。