今日は飛行機に乗って日本へ向かう日です。フライトは18:30離陸。余裕を持って15:00過ぎに空港に着けば良いので、ヘルシンキの中心部を離れるのは14:30頃でしょうか。あと少し時間があります。
朝は6:00頃から起き出して、昨日の公園にもう一度行き、誰もいない公園でゆっくり遊具を撮影しました。お砂場道具は個人で持ってくるのではなく、散らばっているのを勝手に使い、また散らばしていくスタイルのようですね。

個人持ちの道具にお名前書いて、時には貸してと言われたり借りたり、きちんとお片付けする日本から見ると、全くきちんとしてないですね。ですが、大人も子どももこの場所でとても楽しそうにしていました。その光景を見ると、きちんとの必要性をどう考えるか、自分のこれまでの常識と向き合います。この状態で誰か困るかというと、困っていないかも。誰も困らなくて楽しいのならいいのかなあ。どこかの園さん、一度やってみてくれないかしら。
ホテルに戻り、荷物をまとめて預けて、チェックアウト後はスオメンリンナ島へ渡ってみることにしました。トラムで10分くらいの港から、更に船で15分程度。簡単に行ける世界遺産の島です。ヘルシンキのご家庭は気軽にピクニックに行く島だそうです。わんこも自転車も、ベビーカーも気軽に乗り込んでいました。

船を降りると、美しくのどかな風景が広がります。

博物館あり、ショップあり、カフェあり。公園の遊具で遊んだり、芝生に座ってのんびりおしゃべりしたり。この島での楽しみ方は人それぞれのようです。

並んで座る2人の男の子が印象的でした。なんかずっとおしゃべりしていました。何を話していたんだろうな。会話がとても上手だと所々で感じました。カフェでも公園でも、人は年齢性別問わず、よくお話していた。よくそんなに話題があるものです。しかもその様子が上品だと思いました。悲鳴や雄叫び、ぎゃーぎゃーリアクションがない。会話するということをちゃんと教育され、しつけられているのではないかと思いました。お砂場道具は片付けないけど。
大切にしていることが違うのですね。ヨーロッパに来たときに、これは何年も前のときからですが、スマホを耳に当てて会話をする人がいません。イヤホンを使って、スマホ自体は体から離して通話しています。頭に本体を近づけないためかなと予測しているのですがどうでしょう。なので、しゃべりながら歩いている人多数、ちょっとぎょっとします。空間に向かって独り言を呟いているのかと思ったら通話中。
肌は太陽光にさらしますが、目は気を付けて保護しています。照明の暗さ、サングラスでのカバーは子どもでも。耳もそうですね。大きな音は避けられているようです。スマホを脳から離す、目を光から守る、耳を大きな音から守る。日本人は紫外線に対しては厳重ですが、他はわりとゆるいですね。太陽光については、北欧は冬になくなってしまうので夏の間に浴びておかなくては、という考えのようです。
世界遺産の島で、要塞や歴史じゃなくて何を見てたのだと後で思いましたが、人の姿が一番興味深いです。比べると違うことがたくさんあるので。
また船でヘルシンキに戻り、港の工芸品屋台でまたひとつ素敵な作品に出会って購入、そして、屋台のサーモンスープを食べて、いよいよ中心部を去ることにしました。
中央駅から空港駅までは30分程度。直行なので便利です。
ヴァンター国際空港は、わかりにくいことはなく、サインに沿って行けばほぼ自動的に搭乗口にたどり着きます。荷物預けや手荷物検査、出国審査など経て、搭乗を待ちます。
今回利用したフィンエアーは、私は好きです。食事は他の航空会社よりシンプルですが、機内であまり食べなくてもいいのでこれは私には大丈夫。いろいろグッズをいただける航空会社もありますが、なにもないです。でもポケットに入っているペットボトルの水はありがたい。フライト中いつでも飲めるのは助かります。よく眠れるんです、この飛行機。飛行が安定したらすぐ食事で、サーブが簡単なスタイルなので、配るのも回収も時間かからず、終わったらさっさと機内が暗くなります。その後は人はやってこなくて、用があったら呼んでね、と。機内エンターテイメントは性能の良い大型モニターで充実していますが、寝ようかなという気になります。12時間以上飛んでて、8時間くらい寝ちゃう飛行機です。
退屈することなく、よく休んで日本に到着しました。時差ボケリセットに役立ちます。