北欧の風景:サルミアッキ

今回の北欧出張では、お客さまへのおみやげにフィンランドのキャンディーを持ち帰りました。どれもおいしく好評をいただいた中に、サルミアッキを紛れ込ませました。

サルミアッキはフィンランドの人たちが大好きなお菓子で、リコリスというハーブの甘みと塩化アンモニウムの塩気が混ざった複雑な味です。慣れ親しんだ人にはたまらなくおいしく、なじみのない人にには強烈に感じる食べ物としては、日本なら納豆を例に上げたらわかりやすい。その位置づけでよいかと思います。初めて食べた人の反応がおもしろいため、世界一まずいキャンディーと呼ばれてネタになっています。

外国人が初めて納豆を食べたときの衝撃よりはマシだろうと思います。チョコレートの名店Fazerのサルミアッキですので、中でも上品な方ではないかと推測しているのですが、個人的には悪くありません。むしろ好きになってきました。

お客さまにはお好きなものを選んでいただいたのですが、未知の味に好奇心を持ちチャレンジされる方、されない方、迷わず拒否の方、いろいろでした。人それぞれの味覚の過敏さに個性がかけ合わさって、キャンディー選びは思いがけず楽しいひとときになりました。

挑戦された方は、受け入れる覚悟ができていたせいでしょうか、感じるところはあるがまあ耐えられる方が多かったです。普段からハーブや漢方に親しまれている方は、割と好き、とのことでした。

今は海外のお菓子もけっこう買いやすくなっています。サルミアッキが普通に並ぶ日も来るかもしれません。