フィンランドで訪れたヌクーシオ国立公園が深く印象に残っています。座ってゆっくり感じたり考えたり考えなかったりできる、素晴らしい景色の、爽やかな空気の場所がありました。いつまでもそこにいたいと思った。そんなとっておきの場所を、自分の身近にも欲しいと探し始めています。そりゃフィンランドの国立公園と同じわけにはいかないでしょうが、気に入った場所が見つかれば幸せです。
今日の午前は佐潟へ行きました。遊歩道5.5kmを一周ぐるりと歩いてみました。これは、うーん、1回やってみたらもういいかな。砂地畑の農道を歩くので、農作業車とすれ違うし、ボコボコして歩きにくいし、特に風景が良いわけでもなかったから。佐潟は入口のところしばらくの木道あたりならかなり良いと思いました。候補1です。かなりの有力候補です。
午後は、『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』著者の針貝有佳さんのトークイベントがありそちらへ行ってきました。デンマークとビジネスのお話しをお聞きし、私はデンマーク人だったのか、と思いました。仕事のやり方において、次こうなるかなーということを早めに考えて、すぐ動く。やりながら方向性を整えていく。やり方を適時アップデートしていくなど。なぜ意味のわからない固執した手順や様式に頑なに従わされるのか、どうしてみんな文句言わないんだろうと思っていましたが、デンマーク人は何度も見直してそのたびにバッサバッサ無駄を切っていくというのが爽快でした。
2023年にデンマークを初めて訪れて、それがきっかけでハマったのだと思っていました。実はもともとデンマーク人的な行動パターンを持っていて、日本ではやりにくさを感じていたところが、デンマークを訪れてみてフィット感があったということなのだなと改めて思いました。
だからおすすめしたいのは、今と違う場所へ行ってみること。ここは自分にとってやけに心地良いぞ、ということを知ることができたら、現在感じているやりづらさは自分のせいではなく環境のせいだということがわかり安心できると思うのです。たとえすぐに環境を変えることができなくても。
でもやっぱり変えていきたい。あとは、どうやって変えていくか、ですね。
一緒にお話しを聞いていた方の中には、岩のように古い価値観に縛られている、主に年齢の高い世代が引っ込んでいくことが秘訣と考えていらっしゃる方もありましたが、私は子ども時代の育ちと教育に手を入れていくのが解決の王道と信じています。考えて変えていこうとする力をつけないように仕上げていくのが今の教育。形だけは女性は社会進出で北欧と並んできたけれど、結果親は疲れ果てて子どもがYouTube漬けになる現実。勤務を短く、長期休みを設定する(もちろんそうしても生活は困らない)など、セットでやらなくてはいけないことがあったのに。考える力がないのか絶望的な悪循環。
針貝さんも断言されていました。デンマークの子どもたち、ただ遊んでるだけなんですよね、と。ただ遊ぶ、そこを整えていくのが自分の大切な仕事だと感じています。
良い日曜日でした。