山は朝も夜も早い。5時に起きて6時に出発です。目覚ましをかけなくても起きる自信があります。ほぼぴったりに目覚め、ちょっと眠いなと思いましたが準備を始めました。体調はいつも通り。いつもより気をつけなくてはいけないのが、しっかり食べること。特にお米。タイミングも大事です。食べたらわりとすぐにエネルギーに変わるので、登り始める少し前に食べる。こういうときのおにぎりは梅と昆布が良いです。
車で登山口に向かいます。朝早いことと、都心から離れていくことで道は空いていて、順調に進みますが、雨がしっかり降っています。到着少し前頃にはワイパーが踊るくらい激しく降ってきて、あらあら。駐車場で少し待ちます。小雨程度になってきて、雨具とザックカバーをつけて歩き始めることにしました。
雨具というものは、つければ止み、外せば降るというのがお約束。歩き始めたら雨は上がってしまって、暑くなって雨具を脱ぎました。山歩きは最初の30分がなかなか整わないのですが、それ以降はスイッチがはいるというか、気持ちよく歩けるようになります。その最初の30分がゆるく長い木道で、ウォーミングアップにはぴったりでした。これは良いお山だと思いながら歩きました。
登りが急になってくると、なかなか登りにくい。大きな石ゴロゴロルートがキツイ。手も使わないと登れない。そんな箇所を忍耐で抜けました。降りてくる方々もいらして、すれ違いざまに軽いおしゃべりをします。昨日から登っていて、今日は妙高山も回ってくるつもりだったが、お天気が悪くて撤退した、と残念そうでした。このやり取りで、あ、明日妙高行こうかな、と思い立ちました。明日はお天気が良さそう。妙高を回るとなるとプラス7時間で体力もかなり必要となりそうなので、今回行かなくていいや、という計画だったのですが。
お天気がどんどん良くなって、お昼頃に山荘に到着したときは快晴でした。先に来ていた方たちもとても嬉しそうに景色を眺めていました。受付して、荷物を置いて、お昼を食べて、山荘より奥の火打山山頂を目指します。往復3時間半ほどでしょうか。明日は下山だけのつもりでしたが、妙高を回るとなるとお昼ご飯の調達が必要です。途中には買えるところがなさそう。今日の山荘で明日のお昼のおにぎりを頼んでおくなら、今のタイミングしかありません。地図を見ながらまだぐずぐず迷っていました。妙高、行きたいけど、大変そう。帰りもちょっと遅くなるし。そしたら、山荘の方に軽く言われました。「今日これから火打に行って明日妙高に行ってきたらいいじゃないですか」と。それでもう迷いは晴れて、その場で明日のお弁当おにぎりを予約しました。
ああ、明日は妙高に行くことになっちゃった。
火打山往復はそれほど問題はなかったです。なかなかこんな日はないと言われるくらいお天気が最高に良くて、景色や山頂を心ゆくまで楽しみました。天気予報が悪かったから、この大人気の山荘が直前にバタバタ、半分以上キャンセルが出たとのことで、空いていてゆったり静かに過ごせました。こんなに恵まれていいのでしょうか。
夕飯の頃、翌日の行程を考えながら、やっぱり妙高やめておこうかなあ。お弁当頼んじゃったしな、など覚悟が決まりません。夜7時くらいにはもう就寝体制なのですが、夢の中で何度も妙高を登りました。不安が夢に出て来て、疲れること。その時の私は、一日たっぷり歩いてもう弱っていました。とにかく寝ます。