適切なペース

山登りの途中、山岳部のトレーニングかな?と思われる一団が休憩していて、そのときにリーダーさんが声かけしていた内容がチラと耳に入り、印象に残っています。とても大きいパンパンのザックを背負った皆さん。急登のあとで、きつそうな様子でした。

「今、みなさん20〜30分ごとに休憩を求めているので、ちょっとペースが速いのだと思います。50分くらい続けて歩けるペースを目指してみてください。」

山は、平地を歩くスピードでは歩けないので、どんな速さで歩くのか探ります。人によってペースはそれぞれで、これがうまくつかめると山歩きは楽しくなります。具体的な時間配分が耳に入り勉強になりました。自分のペースを振り返ると、歩き始め30分で一度時計を見ます。多分ちょっと辛いなと思ったときで、でもまだ30分か、もう少し頑張るか、と休まず歩きます。やはり最初の30分はもう少しペースを落としたほうが良さそう。その後は、気温や勾配にもよりますが50分ほど歩けているみたいです。上り下り、同じルートを歩いている人たちとの、道譲り、追い越し、追い越され、いろいろあるので自分のペースだけで歩くことは難しいこともありますが、50分続けて歩けるペースというのはこれから意識していこうと思いました。

山だけではなくて、仕事や生活のペースにも応用できますね。辛いと思わないペースの方が楽しく続くのか。夕飯をいつもよりのんびりと作りました。何時までに間に合わせなくてはという縛りもなくなって(子どものお迎えとかがなくなった)そういえばそれは可能。ずっとずっと時間に追われて、いつまでにこれだけのタスクを完了させなくてはと仕事も生活もこなしてきて、逆に集中できる時間が短くなっていたような気がしていました。

一山登るとなんらか啓けて下りてくるようです。