コペンハーゲンを訪れたときに立ち寄ったおもちゃのお店で、切紙の着せ替え人形シートを見つけました。お洋服が日本にはないセンスで、これはいいと思って購入しました。旅の初日の朝一番に紙を買ってしまって、その日一日持ち歩きには気を使いましたけど、まあいい。あとでまた、なんて、特に海外では保証ないです。
帰国してから、この製品をクルテクで扱いたいと思って調べて調べて、デンマークの会社に行き着きました。無事取引が開始し、これまでに3回仕入れをしました。きせかえだけでなく、オーナメントなど、いろんな品物がありました。
遊びの核は、プリントしてある絵柄を切り抜くこと。これだけです。昭和初期ならあったかも、という遊びです。こんな、サービスも刺激もない地味な遊び、今の日本でどれだけ受け入れてもらえるだろうと思いました。ペーパークラフトなら、切ったあと貼ったりなんだり、なんか仕掛けでもないと、コストに合わないと思われても仕方ない。
でも、やってみたらわかるなんだか良い時間を過ごしている満足感があるのです。入り組んで切りにくい部分をきれいに切れたときなんかも気分が良いですね。無心に、切ることを楽しむ時間は、地味どころかむしろ贅沢だと思いました。
全般的に、日本はサービス精神が旺盛なのだと思います。もっと良く、さらに良くと言った向上心とも言えると思います。すごく進んでいる部分と、まーだFAXに印鑑に様式にみたいな、それこそ昭和のままの部分と、それらがヨーロッパとは間逆なのかも。私としては、機械に与える役割と、人が手を動かすところの考え方は、ヨーロッパが好きかな。








