思いついてやってみて敗れる

店のこと、頭の中では、何か良いアイデアが浮かばないかなあといつも考えています。音楽や読み物を創作する方々の気持ちがわかる気がします。浮かぶ時は浮かぶ。どれだけ考えても何もでてこないことも、あるある。

ひらめきは突然に、急速に想像が膨らみます。きっとこうなるはず、ああなるはず!と。そしてまずやってみます。やってみたら頭の中で描いたとおりにはならなくて、自分の想像力の足りなさにがっかりすることもよくあります。

リリアンで紙のお人形の帽子とマフラーを作ってみようと思い立ちました。頭の中では、かぎ針つきリリアンでは太い紐が編めて、ふっくらとした帽子ができるはず。Y字リリアンを細めの糸で編んだらマフラーになると思う。そして出勤してやってみたら、かぎ針つきリリアンでできる紐が思っていたより細かった。引き伸ばしてなんとか帽子に。Y字リリアンは糸が細いと網みたいになってなんだか変。そこから調整したり仕切り直したりして、結果としてはかわいいものができたのですが、もうちょっと、やらなくてもわかるようになれないものかなあと、思いと実際の乖離を嘆いていました。

素晴らしいものを作り出しているクリエイターの方々は、才能があって、ポンポン新しいアイデアが湧き、迷いなくどんどん形になっていくのだろうなと思っていました。しかし、一連の試行を経て、もしや、プロの方にもたくさんの思いつきと試行錯誤ののち、形にならなかったものも案外多いのかもしれない?と思い当たりました。そういえば、先日の山脇百合子さんの仕事部屋でも、どうしてこれがボツなの?と不思議になるような、ご本人には納得のいかなかった試作がたくさんあったことを思い出しました。それを思い出してちょっと安心しました。これからも、やってみましょう。失敗しましょう。