並べる・積む、積木の動作

店内のいろんなおもちゃでよく遊んでくれます。
「遊ぶ」と宣言して、そのとおり、遊びます。

積木は好きな遊びの一つのようです。
これまで、デュシマ社のレンガ型とそのバリエーションの積木で遊んでいる姿がよく目に入りました。その時は、積木を『並べる』が印象に残っています。
このところ、グリムスのキューブに関心があるようです。こちらは『積む』という遊び方になっていて、変化を感じました。年齢は3歳前半です。

レンガ型の積木は、面積が大きい面と小さい面があって、小さい面で積んでいくとバランス取りに慎重になります。大きい面で積むと、なかなか高くなりません。積むには手のひらだけでなく、指先のコントロールも必要になってきます。
キューブ型の積木は、どこで積んでも同じ面積同じ形。安定感があり、積むということに対する緊張感や高揚感は比較的穏やかなように思います。手のひらで握って離す、その繰り返しで積んでいけます。
フレーベルの恩物も、最初はキューブ、そしてレンガ型へと進みます。

3歳頃だと、『積む』を促すのはキューブ型なのかな?などと考察中です。
大人なのでつい頭で考えますが、子どもさんの方は自分の経験と感覚で判断しているみたい。
これまでの遊びの積み重ねで、「これならできそう」がわかってきているのではないかと思います。

1歳頃から積木のご相談をよくいただきます。
積木は、何度もいくつも購入されることはそれほど多くないので、やはり、多くをカバーして長く使えるものがおすすめになってくると思います。
ただ、1歳さんの積木遊びと5歳さんの積木遊びは違うので、積木セットの全てのパーツをはじめから差し出すのではなく、シンプルなキューブ型を少量から、遊びに応じて、出してあげる積木を増やしていくように発展させていくと良いのではないかなと思っています。

だんだんとそろえていくのであれば、1歳の段階では、色があって、比較的大きめで、キューブばかりのセットも良さそうだなと改めて思いました。

経験の積み重ねによって、自分のできることを把握していきます。それは、次に新しいことを始めるときの判断の材料にもなっていきます。
だから、できれば小さい頃から、その時に適した経験を遊びの中で少しずつ増やしていくことで、自分ができることや遊びが豊かになっていくといいなと思います。

遊びは、成長と同期していて、ずっと同じもので同じ遊びということは育ち続ける子どもには無理なこと。『飽きる』というより『クリアしたので次!』なのかもしれません。今はジャストじゃなくてもこの先使えるもの?それは今の経験で変わってくるので予測は当たるかわからない。ずっと使えるもの、これも同じ。ご家庭で期待の多いこの観点にはけっこうお応えが難しいこともあります。

園や支援センターにいろんな興味、いろんな成長段階に合わせたおもちゃがあって、それをサッと判断してセッティングして子どもの育ちにすぐに対応することは、保育が専門家の仕事であることがわかる一面です。

一度崩れて挫けそうになったけど、完成したみたいです。
カラフルフレンズも加わりましたね。

1階にガレージのあるおうちとのことでした。