ごっこ遊びとお人形
子どもたちは、ごっこ遊びから何を経験するのでしょう。真似をすることを通して、自分たちの身近な社会を知っていきます。お医者さんや運転手など、親しく感じる身の回りのこともそうですし、おままごとは、最も身近な、お家での生活を再現するものです。
子どもは遊びながら育っていきます。どの子も、大きくなったら自分らしく、周りと関わりながら、暮らす社会の一人として、幸せに生きていって欲しいという大人の願いを背負っています。ごっこ遊びは、その一部を担う遊びだと考えています。
だから、大人はその願いを、しっかりとごっこ遊びの環境に反映させてあげてほしいと思います。子どもにとって、想像の世界は夢膨らむ大切なもの。ごっこ遊びにもその憧れは映し出されます。お姫さまやヒーロー、パーティーやレストラン、非日常のキラキラは、すぐにごっこ、真似が始まります。
でも、育つための遊びはそれだけでは足りない気がします。おむつを替えて、お着替えをさせてあげ、ミルクをつくって飲ませて、優しく寝かせてあげるお世話。こういったことは、それができる環境を整えてあげることで始まる世界です。遊びの環境を作るということは、子どもの育ちに目的を持ち、そのための大人の役割を知り、それを実行すること。そういった目線で、お人形のことを考えてみましょう。
リアルな赤ちゃん人形
リアルなデザインの赤ちゃん人形です。大人に対する赤ちゃんの大きさに近い割合のサイズになっており、子どもが抱っこしても自然です。
身近な兄弟や、園の乳児さんが丁寧にお世話してもらっている様子を子どもはよく見ています。また小さい子でも、自分もおむつ替えなどお世話してもらっていることは理解しています。赤ちゃん人形を相手に再現して、大人の真似を楽しみながら、動きを覚えていきます。
ソフトベビー
瞳の色が茶と青の2種類あります。また、洋服の襟ぐりのパイピングがピンクとブルーの2色あります。黒人の子もいます。
顔や手足は本当の赤ちゃんのようなしっかりした肉付きで、胴体の部分は布製なので抱っこすると体に寄り添います。まるで本物の赤ちゃんを抱っこしているようです。足の付根に縫い目が入っているのでおすわりもできます。

寝かせると目を閉じます。
一体ずつ僅かな表情の違いがあります。どの子も自然な表情をしており、子どもの遊びを妨げません。
リアルなので大人はびっくりすることがありますが、子どもは赤ちゃんのお人形が大好きで、とても優しくお世話してくれます。

洋服は上下別で、上着は後ろ開のマジックテープ止めです。

赤ちゃんらしい自然な姿で、ごっこ遊びに気持ちがこもります。肌の色味は写真と異なることがあります。
シルトクレート人形
瞳、肌の質感、ふっくらした頬、口元など、赤ちゃんのかわいらしさがそのままお人形に映されています。
布製の胴体は適度に重く柔らかく、抱っこしたときにピッタリと収まるような心地よさがあります。ソフトベビーと比較すると小さめです。小さい子にスッとフィットするサイズです。1歳〜2歳頃にちょうどよい大きさです。

お洋服を脱がせたときも布部分には肌に近い色の布を使っており、違和感がありません。
寝かせると目を閉じます。

ソフトベビーと比較するとやや小ぶりです。シルトクレート人形は、1〜2歳児さんに遊びやすい大きさです。

ピーターキンベビー
お世話遊びのための赤ちゃん人形です。寝かせると目を閉じます。
胴体の部分は布製なので抱っこすると体に寄り添います。自然な表情をしており、子どもの遊びを妨げません。
足の付根に縫い目が入っているのでおすわりもできます。寝かせると目を閉じます。赤ちゃんらしい自然な姿で、ごっこ遊びに気持ちがこもります。哺乳瓶とおしゃぶりがついています。
お人形の服
お人形があること、着替えの服を用意してあげること、お世話遊びをすること、そういったことが、子どもの育ちとどう関わり、何が育まれるのか、豊富なデザイン案の中に、深く深く、子どもの育ちへの思いが彫り込まれています。読み応えのあるコラム満載。性別関係なく、お人形遊びの好き嫌い関係なく、子どもに関わる方に幅広く手にとっていただきたいなと思います。
型紙は、ソフトベビーに合わせてありますが、お人形の大きさによって拡大、縮小してお使いください。