アルビスブランの思い
スイス・アルビスブラン学園は、心に発達のつまづきを抱えた青少年が、自由な空間で生きる事を学び直し、技術を身につけてもう一度社会の一員となることを目的として設立された学園です。現在、チューリッヒ州の学校法で特殊学校と定められています。職業訓練の一環としての玩具部門では、理念を持っておもちゃが生産されてきました。ALBISBRUNN製品が流通するということは、きちんとした商品がお手元に届くということばかりでなく、学園の若者達を有意義に援助するという意味をもっていました。
しかしながら、現在は玩具部門が大きく縮小され、大半の製品が今後生産されないものとなってしまいました。その中でも、古いものをご紹介します。アルビスブランは子どもが遊んで育つことを大切にしていました。
アルビスブランの理念(輸入元HPより)
アルビスブランの玩具工房からのメッセージ
“Spielwaren aus Albisbrunn “〈遊びながら学ぶ、遊びを通して世界を知る〉 と言う永遠のテーマに玩具の生産という仕事でかかわれる事を誇りに思い、大切にしてきました。玩具を作るとき、形、色、利用価値の高い事、そして丈夫であることにポイントを置きます。良い玩具は子どもの自然な発達を促します。だからこそ、子ども達に過大な要求をしない、子ども達を飽きさせない玩具が大切。こうした考えでのおもちゃ作りの歳月を経て、独自のスタイルのおもちゃがいつしか出来上がりました。シンプル、手に感触のいい形、きれいなデザインがアルビスブラン玩具の大きな特徴。もみの木マークが目印のアルビスブラン玩具は鮮明できれいな色をしています。2001年現在、10人がその作業に従事し、4~6人の実習生が技術を学んでいます。
木の個性を尊重し、木肌の違いを木製玩具の証しだと考えませんか。そうすれば木という貴重で美しい素材を、より無駄のない方法で生かせるはずです。
“Holz als ein Stueck Natur begreifen! 木が自然の一部であることを忘れないでください! ”
ロンドローロ
ひとり遊びのバランスゲームです。長い板に点数ごとの丸いくぼみが一列にあります。板の上には金属の棒が縦に2本渡されています。
金属の棒にはつまみがついており、板の幅の範囲内を動かすことができます。棒の終わりは板に固定されています。固定された部分に近いくぼみは点数が低く、遠くなるほど高くなります。棒はハの字に開いたり、また閉じます。
棒が固定された部分に玉を置きます。ハの字に開くと棒の傾斜が変わり、玉が動き始めます。玉をなるべく遠くまで運び、高い点数のくぼみに落とすことを狙います。力加減がうまくいかないと、すぐにポトンと落ちてしまいます。何度でも挑戦したくなるゲームです。

100点!
未使用ですが、古いものなので、経年を感じさせる箇所があります。個体によって異なり、一例となります。


金属部分に、少しザラつきやハゲがあることがあります。


木の部分にシミが見られることがあります。

アルビスブランのロゴが入っています。外箱と文字は緑色です。外箱はいずれも傷んでいます。

スイス製です。
付属の玉について
かつて流通していたロンドローロより古いものになります。玉のサイズが流通品と異なります。玉にも少し傷や金属の劣化が見られるものがあります。

左:この商品(Φ2.8cm)
右:流通品(Φ3.5cm)
この商品に付属している玉は流通品より小さく、重みがあるため、この遊びの難易度が高くなっています。なかなか玉が高得点に向かって転がってくれませんが、バーを閉じる動きをうまくコントロールすると、だんだん手元まで転がって来るようになります。