明確に線を引く意識

子どもは、大人がやっていることは同じようにやってみたいと思うもの。でも子育て中、大人がやることと子どもがやることを明確に分ける意識を持っていた記憶があります。ちょっとやらせてあげたら喜ぶとわかっていることでも、それは子どもの仕事ではないと判断していたらやらせなかったなと、思い出しています。

ヨーロッパは人の目を気にせずのびのび自分らしく振る舞うことができると認識されているけれど、社会におけるルールの共有は日本より徹底しているし、子どもと大人の境界は厳格だと感じてきました。だから、子どもが子どもらしく過ごして良い場所は分けるし、もし共用するなら、子どもは振る舞い方を躾けられていると感じます。その土台があってこその自分らしさであって、圧力はきっちりかかっているのは同じだと思う。

外に出て子どもに困らされることはよくあることなのですが、中にはその振る舞いを大人自身が促してしまっていたというケースは少なくなさそうです。ヨーロッパの社会で、子どもがやるべきでないことはないと説明し、はじめからやらせない。我が子の好奇心や喜ばせより、その行動が社会の中でどんな問題になるかの方を大切にしていると感じました。気配りの厚い日本と思われているけれど、意外と鈍感かもしれないです。

ルールをはっきりさせ、伝え、意識づけさせる。それだけで子育ては楽になる気がします。