太郎平小屋の朝です。あとは残りの登山道を下るだけ。距離やコースタイムはこれまでの3日間に比べたら難易度は低いです。ですが、気づかないうちに疲労は溜まっているでしょう。夜半から雨音が聞こえました。登山道は滑るでしょうし、水たまりもできているでしょう。注意して歩かないと危ないですね。雨が途切れるタイミングを狙って出発します。
歩きはじめは、見晴らしの良い比較的平らなところ、途中から樹林帯に入り、坂道は急になり、ぬかるみも出てきました。だんだん下界に近づくこのとき、いつも山で感じる、この山行が終わるんだなというちょっとせつない気持ち。なんでも、いつか終わりにしないといけない。楽しかったな、行けて良かったなと思い返しながら足を進めていきます。
今回は電波もほとんど届かない場所だったので、実質4日間スマホによる情報はシャットアウトでした。自分がいかに普段外からの情報に振り回されているかを感じました。入ってこないとほんと、世間から切り離された気持ちになります。山を降りて日常に戻って、すぐに対応できるかなと思ったくらい、自分だけ違うところで生きているような気持ちでした。
数日でも、山とか自然体験は人を変える力があるように思います。戻ればすぐに今まで通りだとしても、一度経験したことは、体のどこかは忘れていないと思う。
無事に山行を完遂するためにはメリハリのあるオンオフが大事。どこで集中する?どこで休む?これは下山後意識を強めたことです。
あと、時差ボケがすぐに直らない。まだ5時台に目覚めてます。挫いた足は、腫れてるけど痛くないのでひとまず様子見。筋肉痛はもう仕方ないです。重いザックを背負って肩もちょっと擦れて痛い。一番厄介なのは、下山後着替えているうちに数か所刺された蚊のかゆみ。山の蚊は手強いです。
山ロスです。もうすぐ次の山に行きたい。でも山はずっとそこにいてくれます。元気でいたらまた行けるので、次はどこにいこうかなと考えながら、日常はより頑張れるようになります。
さて、これから店内でもやりたいことがいろいろです。最高の充電ができました。