10月23日はクルテクを開いた日です。今日で21年になりました。
子どもが生まれて、東京から新潟に引っ越して、家を建てるときに、自宅でおもちゃ屋を開きたくて、玄関と別の出入り口や部屋を設計に盛り込んでもらいました。そろそろ開こうと思ったのが2004年の8月のこと。でも店の開き方なんかわからない。扱いたいおもちゃを取り扱っている会社を探して電話をかけました。
店の内装を決めて、工事が入り、品物も入ってきて、オープン日を10月23日に決めました。当日は、広報もせずただ開いただけ。夫の会社の同僚さんがご来店くださって、確かオープン日のお客様はその一組だけだったと思います。初売上はラベンスバーガーのパズルでした。双子くんだったので2枚。
その後は、幼稚園のママ友が覗いてくれたり、そこから口コミで知っていただいたり、HPもSNSもなく、ちょっとずつ知っていただいたのだと思います。
1年目、すぐに迎えた初のクリスマスシーズン、それなりにプレゼントのご予約をお受けしていました。そのタイミングで次男が病気で入院。病院の廊下でクリスマスのご相談の電話を受けていたことを覚えています。年が明けて春先、今度は三男が救急車で運ばれ、その後長期の治療が始まり、落ち着くまで5年ほど、細々という言葉がぴったりでした。店の真上が子どもの部屋で、ドタドタ。見上げて「『何』がいるんですか?」と聞かれた時期もありましたっけ。
おもちゃ屋は、強い決意を持ってというより、やってみたかったことができたから満足、うまくいかなくなったらいつでもやめようと思いながら、いつの間にか年数が重なっていきました。
昨年20年を迎えたとき、ここまで続けることができたということがなんだか気持ちを軽くしてくれました。肩の力が抜けた気分でした。21年めに入って、たくさん店のイベントを開いて、日曜日は時々休んで家族と過ごし、山に登り、旅に出て、人に会い、ものに出会い、店には好きなものを並べていきました。一緒に楽しんでいただけてありがたいです。
そんな店を支え続けてくださって、本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。また一年を重ねていけますように。どうぞよろしくお願いいたします。








