旅を終えてみると、デザインと、あり方がテーマだったと感じています。
相沢さんの個展が岡山で開かれる。
新潟の冬が苦手で、冬も晴れているところってどこだろうと調べたことがあります。晴れが一番多いのが岡山という結果でした。晴れの国、らしい。晴れの国!行ってみたいなと思っていたので、行くことにしました。
行きの飛行機は、新潟の荒れた天候が原因で遅れました。そうそう、あるある。
個展では、ネフさんと相沢さんのデザイン哲学に触れ、子どもが遊んで欲しい、誰でもおもしろがって欲しいという強い思いを受け止め、それがおもちゃ屋としての自分に大きな影響を与えたことを感じていました。車を借りて、晴天の中博物館までのドライブ、気持ちよかったです。
翌日も晴れ。お昼すぎの新幹線の時間まで、岡山城や後楽園を歩きました。日光を浴びて、風も受けず暖かいのが嬉しくて、寒い新潟に戻るの嫌だなとぐずっていました。
駅まで戻る途中に雑貨のお店があって、かわいくて入らせてもらいました。クルテク店内の小さい物用カゴを探していて、ぴったりのものを見つけました。オーナメントなどにお使いください。
ブルーのガラスの花瓶は、窓際で光を通して輝いていました。こんなに光が入ることは新潟では少なくなるけど、きれいだったので選びました。
レジ前にお山の写真があったのが気になって、聞いてみました。山登りをされる店主さんで、楽しくお山のお話しをさせていただきました。岡山から車で7〜8時間かけて信州の登山口に行かれるそう。新潟は山域に近くていいですねと言っていただき、それはたしかにそう。そっか。
最後は東京。書籍『美しさをすべての人に』をテーマにしたお話し会でした。「デザインは人を幸せにするのか?」という問いかけから始まり、著者のエレン・ケイさんによる、お金とか置かれた場所に関わらず幸せをデザインすることができるという哲学に、そうか、冬が暗くて長い新潟で、もう少し工夫してみようかなと、晴れの国での落ち込みを回収しました。ネフさんと相沢さんとも通じました。こういう流れだったか。
お話し会後半、これからのデザインについて。AIや3Dプリンターなどの台頭により、デザイナーやアーティストの領域だったものに似たことが、一般人にもできるようになってきた。役割が変わってきたことを感じるというお話し。それは店でも感じていて、今はお客さんも販売や利益を得る手段があるし、積木なんかおもちゃ屋よりずっと素敵に積まれる方もあります。プロとしてのおもちゃ屋の役割は変化するのか?と考えていたところでした。大都会ど真ん中で、トップランナーのお店の方から同じ思い伺って、👍️と思いました。
そんなわけで、今いる場所で、おもちゃ屋として何を大事にしていくか、に戻ってきた旅でした。
『美しさをすべての人に』はこれまた不思議なご縁がつながって、新潟でのお話し会を進めています。書籍も店内にあるのでぜひご覧くださいね。








