説明書を読む

手作りキットやボードゲームの説明書は、従えば目的に達することができるようになっていて、達してから読み返せば難しいところはないが、その道のりの過程ではわけわからんことが少なくない。今日は、白樺の樹皮を使った手芸の説明書と闘っていました。

王道は、まず全部読むこと。そして、最初から忠実に追っていくこと。各段階で説明書と同じところに到達しているか、常に確認すること。材料を全てそろえておくことも大事。気持ちがはやっても、段取り大事。たいてい、出だしは大丈夫。いちばん大切なところで壁にぶつかったりする。書かれたとおりにやっているのに、どうしてその結果が説明書と同じにならないのか、悩んだ経験は私だけではないと思う。今日の手芸は、8分目まで順調でしたが、最後ハシを始末するときに躓いてしまいました。間違っても少しほどけば途中からやり直せる編み物と違って、一からやり直す羽目になる。何度もやっていると、もう説明書を見なくても良くなって、しかし躓いた場所で格闘しているうちに、覚えた段取りが違う記憶にすり替わっていく。間違える箇所がだんだん早く訪れるようになって、結局また一からじっくり説明書と照らし合わせていく。

1つ目は練習、2つ目は本番、3つ目が復習。4つ目からようやく正しいものができました。高校生の時、数学の問題が答えを見てもわからなくて、そういえばこんな手順で解答を理解しようとしていたけれど、1回目でわからーんと投げていました。4回やってたら身についたかもしれないな。