何を目指して仕事をしているのか、問われることがありました。この機会に考えました。言葉にしますと、楽しく心地よく世の中を変えていきたい。今の社会に、このままでは良くないだろうと思うことがあります。いろんな人がどうやったらもっと良くなるんだろうと考えていて、それぞれのやり方で取り組んでいらっしゃると思います。
まずは、自分のタイプとしては主張や競争が苦手です。理想を掲げ、逆風をものともせず果敢に批判していくなんてことは無理。いつのまにかなんとなく『こんなやり方、こんな考えもあるのね』くらいのことがちょこっと伝わったらいいなと思う。大人は耐える側ではなく、どの世代も楽しく心地よくありながら。心構えとしてはそんな感じ。
私は、世の中をおもしろく変えていける人が育つことに関わっていくことが私の仕事なのかなと考えました。扱っているおもちゃでの遊びを通してです。おもちゃも遊びもとても深くて、そこだけが切り離されるのではなく、大人の関わり、社会のあり方、みんなその一部です。おもちゃと子どもの見方は、ドイツやスイスが素晴らしい。だからおもちゃはドイツ製やスイス製が中心です。
もうひとつ影響を受けているのは、北欧デザインと北欧の意識です。こんなに民主主義を大切にしている国々があったのかと、近年になって知りました。今は、北欧の心地よい生活をご紹介しながら、高レベルのデザインと社会の関係を探っているところです。
丁寧でまじめなのは日本。それは良いこととして、ヨーロッパから取り入れたいところとミックスさせていく。これで、今取り組んでいることが何となく整理されました。問いかけてもらうのはよいきっかけです。








