潟東樋口記念美術館『世界の玩具』展へ行ってきました。
おもちゃの歴史は長く、遊ぶという行為に合わせて人とともにあったことがわかります。そして、社会を映すものであり、そこから世相が見えてきます。
この展示を見て思ったのは、おもちゃが、ある時点からガラッと変わったのではないかということ。その変わり目というのが、ドイツでフレーベルが世界最初の幼稚園を作って、恩物を子どもの教育の道具として使い始めたとき、だと思うのです。子どもの立場が尊重され始めたということでもあると思います。
今、店で扱っているおもちゃは、子どもの発達に寄り添うものが中心です。でもそれらは、おもちゃの歴史の中では多分浅い方。
それ以前からも『おもちゃ』として作られてきた、今となっては工芸品の立ち位置のものもありますが、かつてはおもちゃといえばそれらのことだったことが、世界中の同時代の展示から伺えます。
その頃のおもちゃといえば、お人形や身の回りのものが中心なんですね。大人の社会で大人と同じことはできない子どもが、身の回りをおもちゃにしたもので遊ぶことで社会を知っていく、そんな道具だったのかなと思いました。
フレーベル以降のヨーロッパの木のおもちゃが日本に入ってきたのが50年ほど前だと思うのですが、50年もたてば社会は大きく変わっている。おもちゃだけが変わらないということはないのかもしれません。ヨーロッパは、既にひと足早く変わり始めているようにも見えます。ちょっと、これからが興味深いです。
おもちゃに関わるものとして、とてもおもしろい展示でした。
ドイツや北欧のコーナーではクルテクのおもちゃを展示に使っていただいています。「見たことあるー!」というものがあれば、きっとそうです。
3月29日までです。その頃までにはこの雪も消えているでしょう。どうぞ、ご覧になってみてくださいね。敷地内の民俗資料館もおもしろいですよ。








