文章がない絵本
字のない絵本シリーズは、全く文字がないのではなく、物語としての文章がない絵本です。名称を記した単語はところどころで見られることがあります。言語はドイツ語なので、なじみ薄いかもしれません。ストーリーを追うより、ストーリーを見つけ出す絵本です。
wimmelとは?
単語を調べると、『群れ』や『ごちゃごちゃした』という訳になっています。確かに、大きな絵本の中にはごちゃごちゃといろんな場面が広がっています。たくさんの人や風景が見られます。
じっくり見てみよう
ごちゃごちゃした絵から、ひとつひとつをじっくり見てみましょう。よく見ると、絵本の中では実にいろんなことが起きています。ページを進めていくと、前のページで起きていたことが続いています。思わず前のページに戻って見直してみます。行ったり来たりする絵本です。
想像と会話
お話が書かれていないので、読む人がお話をつくります。いろいろなお話が生まれることでしょう。ぜひ字のない絵本をきっかけに、会話を広げてください。思いがけない名作が誕生するかもしれません。同じ場面を見て、感じ方の違いに驚くかもしれません。自分を知り、相手を知る絵本です。
しっかりした大型絵本
たくさんの絵や何度もページをめくることから、大型で厚手、コーティングもされた、しっかりした作りの絵本となっています。指さしたりしながら、たくさん触れて親しみます。
ミトグッチさんの絵
ドイツの絵本作家、アリ・ミトグッチさんの絵です。細かいところまで丁寧でユーモがあり、ウィンメルブックにぴったりです。眺めているだけで心がホッとする、ぬくもりのある絵は、いつまでも見ていたくなります。