おもちゃは環境づくりで活躍します

施設さんから、「良いおもちゃを置こうと思うのです。お見積を」と言っていただくことはとても嬉しいです。良いおもちゃで子どもたちが遊ぶ機会が少しでも増えてくれると嬉しい。施設さんにこそ良いおもちゃを置いていただきたい。これまで、もしなんとなくでおもちゃを選んでおられたなら、しっかり選ぶことに切り替えていっていただけるときっと子どもたちも遊び上手になると思います。

でも、まずおもちゃをいくつか置いてみよう、おいくらくらいかかるかしら、というところから入るご相談はあまり得意ではありません。私にとって、おもちゃは遊ぶ背景とセットになっています。どんな場所で、どんな環境づくりになっていて、どんな方が、何人くらいで遊ぶのか、それによって適したおもちゃが変わってくるのです。

明確にお決まりの場合は、私もイメージがしやすく、おすすめのおもちゃがサクサク決まっていきます。おもちゃ遊びの背景がきちんと決まっていないときは、できれば想定されている場所を見せていただけたらと思っています。

なぜにそのような面倒なプロセスを挟むのか。

それは、おもちゃだけポンと導入していただいたは良いのですが、環境に適した使い方が追いついていなかったためおもちゃが本来の力を発揮できず、しまい込まれてしまうことが少なくないからなんです。おもちゃのご予算がもしあっても、棚も何もなかったら、半分は棚にご予算を当てていただき、たとえおもちゃはその分減っても、遊びは豊かになるはずです。

お見せするのも恥ずかしい、と言われることもよくあります。恥ずかしくないものをつくっていきましょう!そこで生活する子どもたちにも、お仕事をされる先生たちにとっても、楽しく心地よいものになるはずです。

今日は1件、市外まで、おもちゃ選びのための環境をお伺いしに行ってきました。行く前に漠然と考えていたおもちゃリストは、拝見した後では大きく変わりました。見せていただいてよかったです。これからご提案のための資料をまとめていきます。

しっかり遊べる、良い場所が増えていきますように。