赤ちゃんのあそび力は思っている以上

クルテクは、オープンから2回改装しました。
最初は、靴を脱いで上がるスペースと、土足のままのスペースが半々でした。店全体の広さは6畳に満たないくらい、多分日本一小さいおもちゃ屋だったのに、スペースを分けてしまったものだから、2組のお客さまが限界のような、そんな店でした。

5年目頃全面改装し、土足専門の店にしました。
3から、ギリギリ4組くらいはお客さまに入っていただけるようになりましたでしょうか。
どなたかが動かないと奥には行けないとか、すれ違いは身体を横にしてとか、そういった問題も多かったですが、何より、赤ちゃんを抱っこしたママがずっとそのままでいなくてはいけないことが、お身体辛いですよね、と思っていました。赤ちゃんも、おもしろそうなものでいっぱいなのに、手を伸ばすこともできない、自分の見ていたかったものもすぐに見えなくなってしまう、そんなストレスを感じていました。
そうなんです。赤ちゃんにもしっかり『私だって遊びたいの!』という要求があるみたいなのです。

次の改装は、移転に伴いました。広くなって、そして、ここで全面靴を脱いで上がっていただく店に設計してもらいました。理由は、赤ちゃんにも抱っこから降りて遊んでみて欲しいからです。

移転したての頃はハイハイし放題だったんですが…あっという間にまた手狭になってきました。

赤ちゃんを降ろしてしまうと、目が離せなくなります。サンプルのおもちゃを投げることもあるし、なめることもある。小さいものを口に運んだりもする。勝手に遠いところへ行こうとする。棚のものを出そうとする。
抱っこしているのが一番ラク。
なんですが、おもちゃのおもしろさを嗅ぎつけてしまった赤ちゃんは、芽生えた好奇心を持て余して主張することもあります。そんなとき、おもしろそうなものを見つける力に拍手したくなります。

よろしかったら、ちょっとの時間でも、赤ちゃんが降りてどんな行動をするかお付き合いしてみてくださいね。
家にいるときと環境が違うので、びっくりするような初めての姿に出会うこともあるかもしれません。
寝かせているとすぐにグズグズして抱っこ抱っこなのに、あれ?!気持ちよさそうに転がって遊んでる!ということも、よくあります。

大きい子が、わかっているのに投げたり棚や箱から出してしまうのと違い、赤ちゃんは、今それがお仕事であって、自分のお仕事を熱心にやっているだけ。そんなに大混乱になるほどのことはまだできず、大人がささっと止めたりもとに戻すことができます。店としてはそれで十分、問題ありませんし、必要ならばお声かけすることができます。

せっかく、赤ちゃんがおもちゃでどのように遊ぶかをご覧いただける機会なので、ぜひご利用いただけたら嬉しいです。どんなおもちゃがおすすめかなど、お気軽にお問い合わせくださいね。