病後保育の環境をつくる

子どもが病気をしたとき、園や学校には行けません。お休みして治療し、回復を待ちます。
お休みできないときのために、病児保育という制度があります。どうしてもお家で看護できない時に心強い制度です。

今回ご相談いただいたのは、病後保育のための保育室環境づくりでした。
病後保育というのは、病気回復期にある子どもを預かる制度です。感染症などにかかり、医療機関からはもう伝染の可能性は低くなったので登園許可が出るのですが、病み上がりの子どもはまだ集団保育に入るには元気がなく、気持ちも弱っているようなとき、でもお家では看護できない時に利用できます。

新潟市では、区ごとに対応機関があるのですが、西蒲区にはこれまでありませんでした。
この度西蒲区にも開設することになり、より地域の方には利用しやすくなることと思います。
西蒲区に今回できるのは、小児科併設ではなく保育園に設置されます。より、医療より保育寄りだと思います。
方針も、過ごす時間を看護師と保育士、それぞれの専門職によって、子どもにとって意義のある時間とするということでした。そのための環境づくりでした。

利用できるのは0歳から小学校6年生までということで、通常の保育環境とは異なる部分も多く、信頼している保育士さんたちの意見も聞きながら考えていきました。定員は最大6名です。
恵まれていたのは、この病後保育室のための設計が、私が提案したいこととぴったり合う、優しく、便利なものであったことで、それだけでかなり多くのことをカバーできていたと思います。

まず、受け入れのところ。
どなたでも利用できます。なので、はじめての方も多いことと思います。緊張しているかもしれません。
具合が悪くてお休みしていた子は、まだ気持ちがグズグズしているかもしれない。お家の方と離れるのが不安かもしれない。だから、ちょっと楽しく。今日楽しく過ごせるかも?そんな予感をしてもらえるように、動きのあるものを置きました。

デザインの良い木製品は、気持ちを落ち着けてくれます。

子どもが日中過ごす場所は、だんだん元気になっていて遊べる子のお部屋と、まだゴロゴロしていたい、またねんねの赤ちゃんが過ごすためのお部屋と、それぞれで考えました。
遊べるお部屋は、しっかり遊ぶための環境づくりです。

家具を使ってコーナーを分けました。
がらんと広いお部屋より、自分のやりたことに適したコンパクトな空間のほうが落ち着いて遊びに集中できます。本やパズル、積木、おままごと。心穏やかに、ゆったりと取り組めるような配置です。

ゴロゴロできるお部屋は和室です。

一面は大きな窓で、光がたくさん入ります。
そこから見える園庭の眺めは、お休みしていた子にとっては早く戻りたい場所になりそうです。
ついたてを使うと、ベッドで休む子と、静かに遊ぶ子と、それぞれが落ち着きます。大人もよく目が届きます。

0歳さんと小学生が一緒にいても、お家のように違和感なく過ごせるかと思います。
利用される方も、病み上がりの子を預けることに不安や後ろめたさを感じるかもしれませんが、安心しておまかせできるのではないかと思います。

子育てを支えること、それは、なかなか、必要なこととズレていたり、行き届かなかったり、厳しい面が多々あると思いますが、どなたでも、少しでも支えになればそれは第一歩だと思いますし、その空間がより良いものになるための実践を店でも学び続けています。一緒に考えさせていただけることを幸いとしています。いつでも、お声かけください。